平成4年に「テレ・マーケティング」のシステムを導入しました。これが、「SISプロジェクト」の最終成果でした。ホスト・コンピュータにIBMの電話交換機をFEP(Front End Processer)として導入して、コンピュータとNTT回線と接続する役目を果たしました。
NTTに「テレ・マーケティング」の基本を教えて頂いて「THANKSFUL JOB」の精神を学びました。「感謝」の気持ちを伝えるのが「テレ・マーケティング」のコツであると教えられ、「笑声」(お客様が電話で笑顔を連想する声)で接することの重要性を学びました。人間誰しも「感情の動物」なので、恒に、気分がよいとは限りませんが、たとえ「電話」であっても、それが「声」の調子で相手に伝わるのだと教えられました。
システム的には、パソコン画面に「コール」リストを表示して、順に電話して行くものです。つながった「コール」では、画面から「結果」入力するシステムです。この入力された「結果」は、オンライン・システムで営業所に配信されて、担当者が判断してフォローを行なうものでした。専用のオペレータ室を作って、4名の体制で1日に約400件処理しました。
効果はテキメンで、車検の自社実施率が5%も上昇して、全社で約100台の車検が増加しました。車検の手数料は1万4千円でしたから、140万円の手数料増収という効果を出し、システム運営経費の約3倍を稼ぎました。営業所からは「とっちゃん、すごいぜ!顔の知らん客が、ドンドン入庫してくる!」と喜びの電話も頂きました。
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