「画面ジェン」のサブ・システムが終わると、IBMのSEさんが「APPCのサンプル・プログラム」を作成してくれというのです。どうやら、日本生命の担当者に気に入ってもらい、メインのニッセイ方式のプログラム開発を担当することになりました。
「APPC」という通信手順は、オフコンとホスト・コンピュータが対等の立場で通信しあうもので、ホスト負荷が軽減され、かつ、リアル化できる最新の手順でした。こんな通信手順も開発する機会がないので、発見の連続で楽しく日本生命にかよう事ができました。
日本生命さんは、独自のユーザー開発思想をもっておられて、ユーザーが設計し、開発できることを目標としておられました。従って、処理パターンを幾種類か決めておき、その論理構造のスケルトン・プログラムを用意し、それに、ユーザー開発の「画面」や「帳票」を「テイラード方式」で組み込んでプログラム化するものです。
その基本パターンを我々が開発することになったのです。スケルトン設計と「画面」や「印刷」をくっつけてアプリケーション・プログラムをジェネレートするのは、そんなに問題ではありませんでしたが、ホストとの通信テストの時間がなかなかとれないという事が難関になりました。折角、時間をとってもらっても、ホストがダウンで帰るということが度々ありました。
また、少し時間を待たされるのも通常でした。こんな時は、木村さんと中ノ島公園を散策して時間をつぶすという場面もありました。役得ですね・・楽しかったですよ!
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