このように、簿記・会計の大嫌いな私が設計した「経理システム」が稼働すると、さらに、省力化の展開が始まりました。新車やサービス・保険・部品・中古車などの各システムから自動仕訳を行なう話であります。
経理課も全てのデータをリアルタイム処理で必要になる訳ではなく、一番は、どうしても金額の張る新車システムやサービス・部品などのデータ量の多いシステムからの自動仕訳であります。これをデイリー処理で自動仕訳化することになりました。
このシステムは、単純に「振替データ」の自動化だけではなく、買掛金のシステムも同時に自動仕訳されたので、一括支払精算書を作成するところまで一挙に展開できることになりました。今まで、経理に伝票が廻ってきて、それをチェックした後、キーパンチしていたのですが、自動仕訳一覧表が毎日出力されるので、現場から送られてくる伝票と照合する作業で済むようになった訳です。
このように、経理課が待ち受けるようになったので、全社のデータ処理がリアルタイム化になり、試算表の作成が格段に早くなりました。本社機構の振替データが毎日入力すれば、夢のディリ-決算が可能な状況に近づきました。
何事もオープン化すれば、次に、スピード化されるものですね。現場のデータが毎日経理に自動仕訳されるので、現場も正確な処理ができるようになり、部品課などは、棚卸金額は、帳簿金額と実際の調査金額の一致度は99.5%という脅威の一致率をはじき出しました。他社が棚卸で悩んでいるのが、いつも不思議に思って聞くのは、この背景があったからです。
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