すべては「クルマが売れるコンピュータ!」で始まった!
栩野正喜


第33話 「人生の転換期」D・・初めてのお客様

このようにして「システム開発室」は誕生いたしました。UOSの世話役であったキョーラク鰍フ辻さんにもご挨拶に行きました。辻さんも大歓迎してくださって、早速、成瀬商工鰍ウんをご紹介して頂きました。
成瀬商工鰍ウんは、老舗の木材問屋さんでした。大阪の木材問屋さんは、大阪市内の木津川にそった幸町に軒を並べていたのですが、徐々に、南港の方に移っていく時期でした。商流と物流が分離していた時代から「一致」させる時代へシフトする時でした。不思議な縁があって、この会社もNCRの機械を使っていたが、今回、IBMのシステム34に代わったのだという事でした。我々も同じNCRの機械を使っていた経歴があって、親しみが湧きました。
販売管理システムから「市売りシステム」(このシステムは、直接、オーダーを頂きました)を開発させて頂きました。木村さんという同じ年の担当者がおられて、この人が、我々の開発が終わった後、自力で開発できるように、ユーティリティの使ったシステムづくりも行いました。
ユーザーは、結果が出れば、方法・手段は何でも良い訳です。RPGUという言語も*AUTOという手法でリスト・プログラムを自動レイアウトしてくれる事や、得意のWSUやDFUというユーティリティを使う方法、そして、データ入力は3741というキーtoディスケットというデータ・パンチ機をキョーラク鰍ゥら安く分けて頂くなど、何でも、画面からエントリーするばかりではないことを話して理解して頂きました。
この木村さんとは、今もお付き合いして頂いていますし、成瀬社長にも、いろいろご配慮して頂きました・・この辺の話は、また、後になってご紹介します。

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