こんな具合で昭和56年の9月後半から約2ヶ月間、会社を休みました。11月の後半に出社できるようになり、無事、復帰することができました。年内は、大きなことは何もせずに過ごして、翌57年になりました。この年から「変革」が始まりました。
そのきっかけは、意外にコンピュータ技術者魂(!)に起因していました。それは、VICSデータは、トヨタ系列しか保有していなかったのですが、実際に、シェアを算出しようとするとその他のメーカーのデータも必要な訳であります。この保有管理をすると、町名毎や営業所単位のシェアが算出できて、自社の「強み・弱み」の一端が分かるということで、会社に、購入の了解を得ました。
ところが、この昭和57年にIBMは特約店制度をとり、大阪トヨタさんの情報処理子会社がなんと特約店になっていたのです。我々は、大阪トヨタさんが保有管理しているデータを分けて頂きたいのですが、その保有管理をしている子会社は、IBMの特約店として取扱っているシステム23というBASICという言語で、しかも、FPD2枚で、その上、ANK(アルファベット・数値・カタカナ)しかできないものを購入しろ!って脅かす訳です。その頃の同程度のパソコンは、他社は皆、漢字化されているので、時代遅れなモノでした。
ともかく、向こうは親会社とどのように話をつけたのか分かりませんが、目的のデータと、ちょっと利用用途が見えない機械がついてきました。しかし、これが転機の始まりでした・・
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