すべては「クルマが売れるコンピュータ!」で始まった!
栩野正喜


第26話 「漢字処理化」B・・アプリケーションの拡大

このように漢字化されて来るとユーザー部門から色んなアイデアが出てきました。一番最初は、新車登録業務で登録代行センターに「登録依頼書」というものを提出する必要があるのですが、
この「リスト」の漢字化でした。これは、すでに、新車の在庫振り当てシステムが漢字化されていたので、注文書データが漢字になっていた点に着目した訳です。
当時は、新車登録業務は「月末集中」型だったので、業務係りは「登録書類」をチェックし、その後、一覧表を作成するのに大変でした。明日、登録に持ち込むデータが確定してから「登録依頼書」を手書きしていたのですが、深夜になってから作成するケースもあり、相当なワークが必要で、また、ミスも多発していました。これをコンピュータ化すると本当にミスが出ないばかりか、残業時間も少なくなり大変喜ばれました。
この辺の事情を守口の物流センターの人たちが見て、自分たちの保証書(クルマに添付する整備手帳に自社が販売したことを記入するもの)を漢字化して欲しいと依頼がきました。タックシールの用紙を作成して、そこに、漢字で必要な事項を印刷するだけですが、これも大評判になりました。元来、人間というのは「口」は自由なのですが、「手」で文字を書くというのは苦手なものなのですねぇ・・本当に、感謝されました。

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