すべては「クルマが売れるコンピュータ!」で始まった!
栩野正喜


第92話 「関連会社で営業経験!」@・・再就職への不安から脱出!

こんな訳で平成4年8月末付で退職しました。辞めるまでは、気持ちが「退職」一色で固まっていましたが、いざ退職して見ると急に「不安」がこみ上げてくるのです。気楽に失業保険をもらうという気持ちにもなれずに、ともかく、知った方に電話で事情を話し、再就職の世話をお願いしました。
しかしながら、胸算用ではじいているようには行きませんでした。まず、IBMは、全く検討はずれでした。まぁ、急には無理なのかも知れません。一番世話を焼いてくださったのがキョーラク(株)の辻さんでした。「栩野さんが幸せになる為に」と言って、いろんなソフト会社を紹介してくださいました。誠に、そのご行為に感激いたしました。辻さんが、人に接し方を具体的に眼前で教えてくださいました。これは、今も、心にしまい「自分の生き方」のひとつにしています。
ありがたい事にソフト会社の話は、いくつか頂きました。しかし、自分では、「今までと180度反転した生活になるのだから、改善の仕事ができる可能性のある会社」と思っていました。SE部門でも「改善」指導はできない訳ではないでしょうが、現実味の薄い話でありました。こんな具合で毎日誰かが就職の世話を焼いてくださり、いろんな話がありました。しかし、具体的に心が動く話がなく、日一日と時間が過ぎて行くのです。だんだん、「不安」が大きくなり、一日中、家の中でいるのが「辛く」なりました。
そんな時に、例の大阪トヨタさんの情報子会社である「大阪情報システム」が前向きな話をしてくれました。給料面も変わらずにOKという話であり、また、チャンスがあれば「改善」もOKという事で誠に有難い話でありました。これで、ひと安心という事ですが、約2週間も時間がかかりました。・・まぁ、大した自信だったと思います。もっと、引き手あまただと思っていたのですから・・

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