第6講 「看脚下」・・五祖法演襌師と弟子
●本来に意味
「脚下を看よ」と読み、禅寺の玄関にはこう書かれた札がかかっています。これは、履物をきちんとそろえなさいという意味もありますが、本来、自己をよく見つめなさいという意味。人生には思わない時に頼りとするものを失う事があります。その時に、闇雲に慌てずに、その場にひたすらなじんで、一番大切なことをしなさい。そこからまっすぐに自己を見つめよという意味。
●私見
窮地に立った時に人の値打ちが分かると言います。窮地に立った時に色んな感情が出てきて「喜怒哀楽」や「不安」になったりするものです。その出てきた感情に振り回されるのか、少し、冷静になって本来の自分が出来ることを認識(列挙)して、その上、優先順位をつけて対応するかでは、大変な相違です。人は枝葉末節に振り回されやすいものですが、本末転倒にならないように冷静に判断することが大切なのです。
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