<月刊AMI>2003年6月号 Vol.24 ■△▽●○□

1.最近感じること・・「SARS」について


阪神タイガースが今年も好調に突っ走っていますが、この半年間かかって生まれる「優勝」のビジネス効果は約400億円だと言っています。しかし、「SARS」が日本のどこかに上陸した「損失」はケタが何倍も違うものになるようです。

最近、台湾の医師が約1週間関西を旅行したというだけですが、ホテルはキャンセルの嵐に見舞われて、すでに4,000万円以上の損失だと言われています。単純に1週間別のホテルに宿泊したとしても約2億円、これに加えて、交通機関の洗浄などのコストを加えると単純に3億円ということになりますか・・実際には、もっと大きいかも知れません!

これは、1人の人が「旅行」したという情報での試算であります。もし、これで「発病」ということになると「地域経済」が壊滅するのは、目に見えています。大変なことであります。旅行業者の倒産が現れていますが、国内での場合は、タダでさえ「デフレ」に悩まされている実態から推測すると、不謹慎な喩えになりますが「阪神淡路震災」の比ではなくなります。

早く、根本の中国や台湾で根絶して欲しいものであります。

2.ちょっと役に立つヒント!・・「情報革新と80:20の法則」

日本の国際競争力ランクが総合で11位と発表されました。色んな指標があるのですが、そのうち、インフラ整備は高いランクなのですが、ビジネス効率は21位と極端に低いものです。この「ビジネス効率」の問題を提言したいと思います。

以前から指摘されている事ですが、「マーケティング」という概念のうち、日本では、多くのビジネスマンが、色んなプロセスの最後であるResult(結果:実績)に縛られているという事であります。「それで、今月は幾らなんや?!」と一喝されるケースが多いというものであります。

確かに、経営をしていると「来月の話」よりも「今月の話」を重視したくなります。たった1ヶ月先の話でさえ「待てない!」という実態では、長期的な話など通用し難いものであります。最近でこそ、プロジェクトという概念が一般化していますが、それでも、その構成員が「日常」の業務に追われていて、しっかり推進するのは一部の人だけというケースが、まだまだ、多いものです。

さて、このような状態を打破するには、ビジネスに「80:20の法則」を導入して、80は現状のベース・ビジネスにマンパワーを投入し、20は新規や深堀などのビジネスに投入せよと主張しています。20のパワーで何ができるかと言いますと、「情報」のさらなる活用であります。

「情報」の価値は、コピーできること、データの形で瞬時に遠隔地に送れること、いつでも読めること・・などと特性を上げることができます。そして、一番重要な「お客様の心を動かす」という事であります。少し次元が違いますが、「看板」の効用であります。何屋か分かる、そして、今何を売りたいか分かる、そういう「看板」として「電飾カンバン」が多くなっています。もし,同じ内容の店が並んでいたら、「電飾カンバン」の威力は大きいものだと容易に推測できます。

当社は、「情報革新」をクライアントの現状に合わせて、少しずつ、変革するようにご指導しています。「情報」の基本は、読まれなくては始まらないという事です。その為に

 1)「非凡化」・・商品や技術の付加価値を高める「キャッチ・コピー」などもその一つです。
 2)「モノ化」・・よい印象を与えるコンテンツに速く仕上るスピードが重要です。
 3)「モデル化」・・これは、発信を含めて何度も繰り返すことで「ビジネス・モデル化」することです。コンテンツのフレームがしっかりして、一度で「ここのだ!」と判別できるようにシンプル化したものを繰り返すのがコツです。

ともかく、「現実」と「種まき」を同時進行するには「情報化」が重要になります。この視点を忘れると気が付いたら明日のストックがなくなっていたと笑えない状況に陥ります。ローコストな情報発信を自ら実践して、皆さんのご期待に応えるアウト・ソーシング付コンサルティングを行なっています。ご期待ください。

3.さいごに・・「メルマガ」

先月、当社のホームページを一新いたしました。前回のものもユニークで評判は、お世辞も半分入って「お褒めの言葉」を頂戴していました。しかし、ドンドン発展する中で、いわゆる「渦巻き」が発展拡大してしまい、返って焦点がボケた感じになっていました。その点、今回のものは、思い切って「スッキリ」したデザインになりました。

ついで、「メルマガ」を自社で発信いたしました。約1,000件のお客様への送信から始めています。このターゲットとなるお客様に、「メルマガ」でお客様の商品情報やコンサル・ニュースなどを織り込んで送信するものであります。ドンドン対象のお客様を増やす方向でデータベースづくりを行なっています。

今回「メルマガ」に挑戦してみて分かったことは、やはり「商品」の情報が一番であるという事であります。皆さんの商品を掲載できる事を楽しみにしています。一度ご相談してください。
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