<月刊AMI>2002年9月号 Vol.15 ■△▽●○□ 1.最近感じること・・「債権と再建」 人生には「塞翁が馬」という格言があるように、何が幸いするか分かりません。今、ある事で「倒産」を身近に見ています。 当社のお客様が関係するビジネスで、多かれ少なかれ当社も関係しているので放っておけない案件であります。再三、東京へも行って関係者とお会いしています。この債務者は、非常に悪どい手口を使って「お金」を集めていましたが、結局、破綻して多くの方に迷惑を掛けています。当社のお客様は、新しいビジネス・モデルへの期待で出資したが、出資金が返ってこないで債権化している状況であります。また、聞くところによれば「取り込み詐欺」的な話も多いようです。 クレジット会社とお客様に契約しながら「未納」のうちに代金を受け取り、挙句の果ては「倒産」になったという悲惨な案件も聞いています。 この「債権者会議」に参加しました。初めての体験なので一般的にはどうなのか分かりませんが、聞くところによれば、「再建」の意志表示とシナリオを明確にして、関係者に深々と頭を下げるというのが普通だそうです。そうすれば、少しは「再建」に協力してあげようかという「人情」が働くものであり、待ってあげようという気持ちも沸くものだが、この方には、それが全く見えなかった。 一般に、「債権」は「再建」がなされなければ、「債権」自体無意味なものであります。経済的には殆どゼロに近いものになってしまいます。「再建」されてこそ何とか活かされるものであるが、この社長さんの話や姿に全く感じることができませんでした。債務者と言えども「主体性」というものが最重要であると痛感しました。何とか自分の「道」を歩みたいという切なる希望があれば、どんな困難な事柄も克服して、自分にピッタリの協力者が集まる者であると思います。 最近、経済環境が激変しているので、当社も大きく変動しています。社員も数名退職するなど、残念な状態が続いていますので、経営者として「思い悩む」中、この自分の「道」を痛感しています。「道」を確信して多くの方に応援してもらいながら、早く迷いから脱出したいと思っています。 |
2.ちょっと役に立つヒント!・・「すべてをつくように変える」 最近、「つき」という事を痛感しています。そして、「つき」は自分でプロデュースする事だと再確認しています。小生の場合、その実践法を考えて見ると 1.人に会う機会が多くなった 2.次回のアポを決めてコミュニケーションが連続するようにした 3.「お礼」をきっちり言うようにした 4.「行動」をすばやく取るようにした 5.「つき」のある人と会う機会が多くなった 6.気の利く話題を準備して会うようにした 7.長く挨拶していなかった人と連絡をとった などであります。 すべてが何でもない事柄であります。この「平凡」な行為は「当り前」という意味ではその通りの事であります。しかしながら、「当り前」を実践するのが難しいものであります。この実践の中で、このうち特に重要だと思うのは、4〜7であると思います。「つき」のある人・・経済的に余裕がないとグチばかりで前向きな話題になりません。儲かっている人を見つけるの決め手であります。 そして、うまく行くためには何事も基本は共通でありますが、QR(クイック・レスポンス)が重要であります。「そのうちに・・」と言っていては、折角の「つき」も逃げて行きます。QRは、すべてに優先する事項であります。特に、「お礼」などはQRで実行しないと機会を失うものでありますから、心掛けていきたいと思います。 |
3.さいごに・・「グリーン車の人々」 最近、女性週刊誌の流行語は「セレブ」だそうです。セレブレーション(選ばれる)の略語のようですが、一般とは違う生活スタイルを追いかける人を指すようです。しかし、あこがれで「セレブ」になれるのではないもので、ブランドのバッグや洋服などで着飾ったとしても財源が続かないので瞬間を楽しむ「セレブ」になってしまいます。 このような「あこがれ族」を「カニ」にたとえて「カニカマ族」と呼ぶようです。一見も味も「カニ」のようであるが、やはり、「カニ」そのものではない悲しさがあります。 これで思うのは「グリーン車」に乗る人たちであります。新幹線などもそうですが、一種の共通項が見受けられます。小生なども一般車に乗ることがおおいのですが、その車中、特に、夕方以降では、ビールを飲んだり、雑談に明け暮れる人たちが多いものであります。しかしながら、「グリーン車」では、案外、本を読んだり、書類に目を通す人が多いようです。 これは、偶然なのかも知れませんが、静かさでも歴然たる差があります。「グリーン料金」が幅広席を用意し、それに似合う人を集めているようですね。たまに場違いな人もいるようですが、これは、特に大人の「セルブ」の一つの現象ではないかと思います。皆さんは如何でしょうか? |
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