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<月刊AMI>2024年11月号 Vol.278 ■△▽●○□


1.「遊星歯車」について

右掲は弊社がFax一斉通信で使用している日本テレネットの
Biz通信4月号にあったものです。
人事関係の方々はカタカナ語が好きなようで「オンボーディング」とありますが、‘on board’+‘ing’のようです。
そこで、‘on board’を調べると「会社や団体の一員として参加する」が当たり、参画意識を持たせるという風に解釈できます。

新卒・中途を問わずイメージ通りの仕事につける方は少なく、多くは目先の仕事を与えられて「こなして」いくという状況が多く、
さらに、恐ろしい事に「捨て育ち」と言いますが仕事を与えるだけという状況です。

右下は「オンボーディング」の進め方ですが、上司が新人と会話して目標づくりを通して「やる気」を醸成することを示しています。

この方式は理想形ですが、一般の中小企業では指導する上司すらいない現実があり、さらに、部下との会話も「前向き」なものが乏しいという現実があります。

右掲は私の「独り言川柳」の1句ですが、業績のよい会社様は役員間の意思疎通が良いことが共通しています。

写真はトルクコンバーターで太陽歯車・遊星歯車・内歯車の3つで構成し、
勿論、トップが最初に動く太陽歯車であり、その動力を受けて各役員が歯車となって動き出し、中には「遊星歯車」となり自身が回転して部下(内歯車)に伝達することで減速やトルクを伝達する訳です。

つまり、「歯車」として自身が回るだけではダメで、「遊星歯車」として自身が「腑に落ちた」内容を「内歯車」(部下)に「腑に落ちる」ように伝達する事が重要です。

もちろん、各自が持ち場で具現化するので若干の差異が出ますが、異口同音で「同じ内容」を腑に落とした状況で自身の言葉で語られます。

トップダウンと言いますが、単なる上意下達ではなく、それぞれが自身の立場で噛み砕いて腑に落ちた状態なって動くので「一枚岩」になれるのです。

「よい会社」に向かって
「太陽歯車」〜「遊星歯車」〜「内歯車」という「伝達」の仕組みを
再点検されては如何でしょうか?
2.最後に
 「腑に落ちる」と言いますが、私は自分なりに実行のイメージを創ることから始めます。
仮に、新しい事柄ならば、自分なりに試行して特性を掴んだ上でイメージを創ります。
反対語は「丸投げ」でしょうか、自分では何もせずに伝えるだけという状態です。
これでは、意図が伝わらずに単純な作業の状態になってしまいます。
「やらさられる」では楽しくないので能率も低下します。


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