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<月刊AMI>2024年6月号 Vol.273 ■△▽●○□


1.個人の創発的進化

4月に「変革の四月」、5月に「創発的進化」をテーマに書きました。
今月は「3つの‘不’」について書きたいと思います。
右上のイラストは若い方が急成長するイメージを表しています。
前号で「願望」は若い人の「3つの‘不’」(不足・不便・不満)から生まれると書きました。
つまり、若い人が持つ「こうありたい」という想いが重要なのです。
若い人が「うちの会社は〇〇が・・」とグチにしますが、それを「積極的不満」と見る事が大切です。
積極的とは「自分なら、こうする」という不満への期待です。
この期待を「出る杭」と見て、どのように対処するかが周囲の課題です。
若い人の人格にも寄りますが、周囲の方が「出る杭」を叩くのか伸ばすのか、それとも無視して放置するのかと別れます。
意外に「そんな事をしたって、ムダ」と思っている方が多いので要注意です。 

右下は「マズローの5段階説」のイラストですが、「自分なら、こうする」という不満を育成すれば「自己実現欲求」になって、どんどん経験を積み重ねて「自信」を大きくして「川の魚」となって成長して行くのです。
一方、ベテランになると「承認欲求」が満たされるので「私は〇〇の人」と垣根をつくり「池の魚」となって行く傾向が強くなります。
当然、池は勝手に大きくなりませんから、徐々にマンネリ化して「所属と愛の欲求」(居場所)になり、さらに「安全欲求」(今日も働けたらよい)や「生理的欲求」(食べて行ければよい)と意欲が徐々に下がって行くのです。

私自身でも2月号で「スマホにチャレンジ」と書いたように、30年前にセルラーフォンを手にした時の喜びからガラ携に代わって「写メール」を覚えて事務の方に出張先から写真を送っていましたが、その後、スマホに代わっても使い方が進歩しなかったのです。
まさに必要がなかったので「かけ放題」と「写メール」で満足していたのですが、4月にスマホを落とした時に画面が壊れて筋が入るようになり、ついには「写メール」を発信しなくなったので、新しいスマホに機種変更して、同時に契約も新しいものに切り替えました。
新契約は受信容量が従来の1GBから6GBに拡大して、事務所も自宅もWi-Fi接続なので、そのまま翌月繰り越しで5月は12GBとなりました。
今までは1GBの契約で0.5GB程度しか使っていなかったのですが、機種変更の機会に契約も同時に変更したので「写メール」以外の使い方が可能になって来ました。
これをチャンスとして、スマホをもっと活用したいと思っています。

サミュエル・ウルマンという米国の詩人は「青春は心の若さであり、肉体的な若さではない」と言っていますが、「心の若さ」は「探求心」でもあります。
SNSはパソコンでやっていますが、受信容量も大きくなっているのでスマホでもFacebookやXを行なうようにしたいと思っています。
Facebookで友達申請が沢山来ているので拒否せずに承認するようにしています。
中には、訳のわからない事を言って来るケースもあり、また、ロマンス詐欺みたいなのもありますので、それを分かった上で世界を拡げようと思っています。

肉体的には年齢相応の老化が始まっていますが、アンチ・エイジングの一つにバーチャル世界の交流を増やしていくという目標を立てました。
その尺度にブログの閲覧回数があります。今までは月に500程度だったものが、4月には2000を超えるようになり、カウンターが13万3千を超えるようになりました。
誰でも動機が必要ですが、私の場合、容量が大きくなったことがキッカケでSNSの利用を従来のPC主体から、スマホでも行うように変化したのです。
あまりにも突発的ですが、実際に利用の進化が始まったのです。
今後も何かの変化をキッカケに変化して行きたいと思っています。
このように、創発的進化は年齢に関係なく起こるので、何事にも興味を持ちたいと思います。


2.最後に
 「守りだけでは人生つまらない」と言います。
「川の魚、池の魚」はトヨタ系販売店の故福井社長がおっしゃった喩えですが、身の危険もありますが川に出て世界が広い方が楽しいと思います。
来月(7月)に満75才になり後期高齢者になり「矩を踰えず」の世代ですが、精神的には「川の魚」であり続けたいと思います。


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