<月刊AMI>2024年4月号 Vol.271 ■△▽●○□


1.51回目の「変革の四月」


 右掲は大阪府神社庁が3月のお札として神社で配布しているものです。
私は、定期的にウオーキングを兼ねて氏神様にお参りしているので、ほぼ毎月頂いています。
このお札では芥川龍之介の言葉として取り上げていますが、佐賀藩の藩書「葉隠」では「些事優先」と言っていますし、「着眼大局、着手小局」という言葉も同じ意味を持っています。
確かに、「大事な事」は自分だけでは解決できないので禅の格言「脚下照顧」のように「足元」の事を着実に処理することが大切なのですが、「アリの眼、トリの眼、サカナの眼」という言葉、「サカナの眼」は「時流」を読むことであり、「トリの眼」で物事の優先順位をつけて、「アリの眼」でひたすら実践する事という3次元のバランスが重要です。

 私自身はサラリーマン時代に上司から「クロノロジー」(出来事を日付順に記録)を手帳に書いておき、年度末に「回顧と反省」と「来期の展望」を書いて来ました。
そして、4月には「変革の四月」と言って「新しい事」へのチャレンジを書くようにしました。
この習慣は昭和49年(‘74年)からなので丁度50年が経過しており、今回は51回目の「変革の四月」になります。昨年は3月に「独り言川柳」を始めてから千作を超えているようにチャレンジする事は「出来る事」x「続けられる事」を書いています。
3月号で「脳と足のトレーニング」を書きましたが、「脳」ばかりでなく「足」の方に努力がいるようにしています。
と言うのは、一昨年の大手術の後、養生を優先させながら仕事を続けて来ましたので、例えば、平坦な道では何気なく歩く事ができるのですが、階段を昇ると筋力不足がハッキリするのでエレベーターを使う機会が多くなっているのです。

 そこで、「変革の四月」の一つの項目として「階段筋トレ」を行うようにしたのです。
「スクワット」の方が筋トレになりますが、改まってスクワットでは続かないので「階段」という日常の中で行う事にしたのです。
日曜日朝7時からの「げんきの時間」(毎日放送)で「階段をゆっくり昇る方が効果的」と言っていたので、自宅はマンションの2階なので階段をゆっくりと昇るように心がけたら筋肉痛を起こさなかったのです。
半月ほど続けると朝の仏壇のお世話でも座った状態から立ち上がるのが楽になったので効果を実感しています。
確かに、最近、上り坂も楽になったと感じています。
単純な性格なので「嬉しく」て「階段筋トレ」と名付けて事務所は4階ですが階段で昇るようになっています。

 「些事」は「取るに足らない事」という事ですが、「2階にゆっくりと階段で昇る」という事から始めたのです。
若い方では理解が難しいと思いますが、高齢者になると一度落とした筋力を取り戻すのは至難の業になります。
単に「階段を昇る」では筋肉に負担があり続けられなかったのです。
「ゆっくり」というTVの話を実践したら、楽に出来たのです。
たぶん、私は「運」の良い方だと思っていますが、TVの話もよいタイミングだったのです。
その他に「速歩」があります。歩くなかで腕を振って大股で歩くようにする事です。
冬なので手袋していますが、若い人が歩くスピードになって来ています。
この「速歩」が平気になるように継続中です。

 故船井幸雄先生は成功する人の特長は「素直プラス発想勉強好き」と「時流適応力相応一番主義」の2つだと教えて下さいました。
「素直プラス発想勉強好き」は「情報」を素直に受け止めて現状とギャップがあっても「プラス発想」して「ピンチはチャンス」と開き直り、「勉強好き」は自分が出来るように分解して「出来る事」を継続する事と理解して「凡事一流」となるように心掛けています。
「時流適応力相応一番主義」は、目先のことにとらわれずに「十年先」を想定しながら「力相応」にやり続け「一番」となるようにコツコツと行うことです。
先生は「コツコツ、ジワジワ、イキイキ、タンタン」とおっしゃいましたが、「ゆっくりと階段を昇る」事から始めて効果が出始めて嬉しくなっています。
これを「タンタン」と続けて行きたいと思っています。


2.最後に
私のとって、今月は51回目の「変革の四月」ですが、「アリの眼、トリの眼、サカナの眼」という言葉、「サカナの眼」は「時流」を読むことであり、「トリの眼」で物事の優先順位をつけて、「アリの眼」でひたすら実践する事という3次元のバランスが重要と書きましたが、この「アリの眼」でひたすら実践が重要と実感しています。
「出来る事からコツコツ」と言いますが、この言葉を実感しています。


月刊AMIトップへ