<月刊AMI>2023年11月号 Vol.266 ■△▽●○□


1.継続の仕掛けづくり


右掲は、過去何度もご紹介してきた「成功の方程式」と名付けた四行釧です。
作者は不明とのことですが、意外に重要なことを取り上げています。
例えば、「心が変われば」ですが、誰しも「こんな事をしたい(なりたい)」と思うことがありますが、それを「行動」に移すことから始めます。
「行動」に移すと現実の課題が出て来ます。
多くの方(私も含めて)がこの課題にぶつかり頓挫してしまいます。
松下幸之助さんが「失敗はあきらめた時」とおっしゃっていますが、この頓挫した時に再チャレンジするか否かで人生が大きく変わります。

私自身では、右下の「独り言川柳」を3月に始めたのですが、俳句は季語などが難しいので川柳としたのです。
それから半年経過して9月末に俳句らしき物も詠めるようになりました。
持続できるようにパソコンで筆書きにしてFacebookとブログにアップするようにしたのです。
公開したので友達が「いいね」をくれて、また、感想を頂くことができたのです。
これがエネルギーになってほぼ毎日テーマを見つけて書き続けて習慣になっています。

 「凡事一流」という言葉がありますが、「凡事」とは当り前のこと、「一流」とは手間を掛けることであり、つまり凡事一流とは、「当たり前のこと」を人並み外れた情熱で手間暇かけてやり切る事で他人が「よくやる」と評価する事だそうです。
換言すれば、何事も「凡事」すなわち「当たり前の事」にする事ですが、そのキーは「習慣化」なのです。
私自身は、毎朝、一句詠むことを最低限のノルマにしています。
「手間暇かける」程ではないですが、ともかく「情熱」を消さないようにしています。
残念ながら今のところ「人格が変わる」つまり、人からの評判が変わったという域ではないですが、最後の「天命が変わる」の「天命」には「天から与えられた使命」と「天から与えられた宿命や寿命」の2つの要素があるという事で個人的には頭の体操になりアンチ・エイジングの一環になると期待しています。

 「成功の方程式」は分かりやすいものですが、実践が難しいのです。
特に「習慣化」が大きな課題です。
「心」にヒラメクことはDNAが反応しているので、本来は「やりたい事」であり「やり続けられる事」でありますが、「三日坊主」という言葉のようにすぐに情熱が「冷める」のです。
私の場合、これを回避する仕掛けとして「パソコンで筆書き」にしてFacebookやブログで公開という手法を選んだのです。
皆さんの趣味では如何でしょうか。
「そう言えば・・」と思い当たることがあると思います。(誰しも人間やから)。
「思い立ったが吉日」と始めたことがすぐに「冷める」のでは寂しい限りです。

 この事は「人生」においても同じと思います。
「これは楽しい!」と思っても繰り返すうちに「楽しい」が消えて行き、さらに「効果逓減の法則」で「伸び代」がなくなってマンネリ化するのです。
仕事でも同じですね。
当初は新しい発見があるので「楽しい」を実感できても、少し経験を積むと「義務感」だけになるのです。
そのうちに周囲が見えて、自分と比べるようになり「被害者」的な感情が膨らんでくるのです。
いわゆる「ぼやく」ことですが、積極的なボヤキと消極的なものに分かれます。
どちらも「被害者」という意識ですが、結果は正反対になります。
一度、「自分のボヤキは積極的か消極的か」と自問自答されたら如何でしょうか。
客観的に自分を問い直してみることが重要です。

 私の「ボヤキ」は、昔、IBMの灰本課長から「とっちゃんのボヤキは前向きやから」と言ってもらったことがあります。
もう50年近くなり、年齢も74才になり「待てる」ようになり「ボヤキ」も少なくなってきたと自覚しています。
考えれば、あと2年ほどで事業承継すると公言して準備している立場で、消極的なボヤキではうまく行く訳がありません。
年相応に「ボヤキ」の質も変わっています。
「やってくれない」とか他人の所為にしない「ボヤキ」で周囲を巻き込んで行きたいと思っています。
これを持続させて無事に事業承継を果したいと思っています。


2.最後に
 人生の判断基準を持つ事が大切です。
「迷ったら、より困難な道を選ぶ」はよく聞きますが、相田みつをさんの書のように「あえて良かった」と言ってもらうのは難しいことです。
しかし、「親身」になってお付き合いする事を基本として来たので自身としては全力を尽くしたと思っています。
換言すれば、自身が「親身」になれる事を見つけることが重要と思っています。


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