<月刊AMI>2023年6月号 Vol.262 ■△▽●○□


1.「マイブーム」で自分らしく生きる


 この世は不平等な事ばかりだが、時間だけは誰でも1日24時間と同じ、しかも取り戻せない貴重な物だが意外に意識していないものの代表格です。
右掲は最近ハマっている「独り言川柳」です。
「時間を流すな、迎え撃て」は俳優の二谷英明さんが娘の友里恵さんに躾けた言葉と著書「愛される理由」に紹介されていました。

 いきなりですが「あなたは時間を大切にしていますか?」と尋ねられたらどう答えますか。
大谷選手は二刀流で大リーグで大活躍、しかも移動距離や17連戦のような超過密スケジュールと過酷な条件で、例えば、ニューヨークでお気に入りを訊かれてもホテルと球場の往復だけという回答、4時間 のメンテと12時間の睡眠という話もある位に野球に没頭しています。
これは「試合」+「メンテ」+「睡眠」=24時間と公式化できる状況なので「時間を流す」という感覚はないように思います。
この究極の回答を聞いて、自分に置き換えてみたらどうでしょうか?
「仕事」+「準備」+「睡眠」=24時間は、「モーレツ」過ぎるので殆どの方はムリだと思います。

 「それでは栩野さんはどうなんですか?」と訊かれると思います。
来月74才になる老人で、しかも、昨年10月に大動脈瘤の手術を受け、まだまだ、養生中という状況なので、勤務時間すら、とてもフルタイムとは言えない状況です。
その勤務は朝9時出社、11時昼食で帰宅、午後2時帰社して5時退社と2時間と3時間の勤務で計5時間仕事するようにしています。
時間が短い分、大谷選手ではないですが休憩中にイメージして頭の中ですが問題を整理しています。
イメージが出来れば、仕事が捗りますので、多分、お客様には5時間勤務で迷惑をかける事はないと思っています。
また、若い時から「完遂」主義だったので、途中で中断する事はないので、たまに終わるまで熱中している事があります。
それでも、体力的に区切りをつけて中断する事の方が多くなったのが最近の現実です。
「寄る年波には勝てない」と言いますが、実感しています。

 しかし、1ヵ月のスパンで見ると仕事が少ない日々があります。
この閑散時に「時間を流すな、迎え撃て」を実践するのに重宝なのが「マイブーム」です。
「独り言川柳」は3月8日に始めたと4月号でご紹介しましたが、ブログとFaceBookにアップして反応が良くてハマっている状態です。
ちょっとした隙間を利用して、テーマを決めて詠むようにしています。
ブログで背景を書いているので、滞在時間が長いので確実に読んで頂けていると実感しています。
何事も「感性」が大切と言いますが、ちょっとした差を実感して「独り言川柳」で掘り下げるので脳トレにもなっているように思います。

 前号でQOL(生活の質)を書きましたが、イキイキと自分らしく生きるにはマイブームがある方が有利です。
私は「運動」x「食事」x「社会」⇒「健康」と公式化しているので当てはめると24時間=「仕事」+「健康」+「α」となり「α=ハマっているもの」が課題になります。
若い時と違って、後期高齢者の域なので「知力、体力、気力」の3拍子の全てに衰えを感じています。
つまり、継続する視点では「ハマる」と言っても限界があります。
まず、「知力」ですが、例えば、AIが話題ですが、利用は出来てもソフトを組むという点では全くムリという事で若い人にお願いするしかないのです。
次に、「体力」ですが、老人のスポーツにグランド・ゴルフやゲートボールがあり、早朝から公園などで楽しんでおられるますが、私は「生涯現役」を目指していますので、その後、仕事が待っているのでムリがあります。
実際に、ゴルフ場のメンバーですが休眠会員なって久しい状態です。
最後の「気力」だけは衰えないように出来ますので、意識して前向きになろうと努めています。

 こんな風に見ると「生涯現役」を貫く限り、「独り言川柳」にハマっているのは最適かも知れないと思っています。
「見識」=Σ(経験)とすると、今後、「独り言川柳」の質が高まって行くと期待できます。
密かに、意外なところでマイブームが出来たと喜んでいます。
2.最後に
日常のベースを反復する事が基本ですが、その上に「マイブーム」になる物があれば、脱マンネリの効果もあります。
ちょっとした事にハマると良いですね。
ある方は小型のLEDライトが強烈な光を発するのでサンプルを実演して回って、お客様に売る事が「マイブーム」とおしゃっていた時期がありました。
自分がハマっているので説明にも説得力や共感力があります。
私も若ければ、こんなマイブームを展開していたかも知れません。


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