<月刊AMI>2023年5月号 Vol.261 ■△▽●○□


1.「達成感」:自分らしく生きる

 皆さん、QOLって聞いた事がありますか。
新聞は購読者の大多数が高齢者なので、このQOLという単語が頻繁に出て来ます。
QOLはQuality Of Lifeの頭文字で「生活の質」という意味です。
高齢になるとフレイル、つまり、肉体的・精神的な衰えが表面化して動きが悪くなり、その結果、外出の機会が少くなって人に会う機会が減り、人と会話がないので「元気」をもらう機会がなくなり、そして、次第に食欲が落ちるという悪循環になるのです。
この事から、私は、

「運動」x「食事」x「社会」⇒「健康」

と公式化して、自分なりの対策をして来ました。

ところが、昨年10月に大動脈瘤の手術を受け、2週間の入院とその後の痛風で約1ヵ月杖が必要な状態が続き、足腰が衰えて歩く事が最優先課題になったのです。
これは自宅と事務所が最短で500mの距離なので1日2往復(昼食に帰宅)で2kmからスタートしました。
平坦な道は何とか歩けますが、階段を上ることが出来ずにエレベーター頼りになっていました。
最近は、2階まで階段で上がることが平気になり、歩行距離も1日2kmから徐々に伸びて月120km(4km/日)になっています。
天気の良い日は30分ほどの歩行(2.5km)も平気になっています。

このように、歩く姿や速度そして体重も元に戻り、表面上は「100%回復」のように見えるようになり、ご近所の方々から元気になったと言われるようになりました。
しかし、外見上「100%回復」に見えても内心はまだまだ不十分な状況です。
例えば、「以前なら、これ位は出来た」という事が出来ない事があるのです。
シャツにアイロンをかける作業を胡坐でやっていますが、10数分かかるので足に力が入らず、なかなか立ち上がれない状態が続いています。
以前なら、アイロンをかけた後、何気なく立ち上がれたので、まずはこの状態に戻る事と考えています。

 その他にも、ちょっとした事を後回しになっています。
例えば、掃除ですが、以前は定期的に行なっていましたが不定期になっています。
つまり、不定期はどうしようもなくなってからに繋がっています。
事務所は、社員や来客があるので定期的に掃除していますが、自宅は誰に見られないので、結構、長い間、掃除しない時があります。
床に物を置かないようにしているので、ゴミは比較的たまらないので掃除機をかけやすい状態ですが、それでも、掃除機をかけるのが不定期なので、曜日を決めて行なうようにしたいと思っています。

 このように「100%回復」にはもう少しという状況ですが、「ちょっとした事を後回し」は他にもあります。
例えば、食事のあとの皿洗いも、さすがに翌日まで放置はしませんが、シンクに置いたままという事があります。
以前なら、連続して着手していた事が億劫になるのです。
この「ちょっとした事」が無意識で出来るようになったら、ほぼ「100%回復」と思っています。

 このように、徐々に肉体と精神の両面で回復に向かっていますが、さらにQOLには充実した生活という側面があり充実感(≒達成感)が必要です。
「あなたは、毎日、充実した生活を送っていますか?」と自問すると「達成感の不足」と答える状態です。
どんな風に「達成感」を得るか、つまり、相対的な感覚なので「相手」が喜んでくれる事が必須です。
少なくとも「役に立った」という実感が大切なので、公私両面で「役に立つ」ことで「自分らしさ」を実感したいと思っています。
2.最後に
 NHKの番組でイスラム教のモスクが紹介されて「喜捨」(ザカート)という言葉を知りました。
「喜捨」は「喜んで金品を必要な人に施しをする事」という事ですが、イスラム教の方々は来世に戻って来ると信じて困った人に施しをするそうです。
今のことで精一杯の私には心にグサリと刺さりました。
周囲に困っている人がいたら、気持ちよく食料やお金をあげる事が出来るようになりたいと思います。


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