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<月刊AMI>2022年4月号 Vol.248 ■△▽●○□


1.リノベーションと事業再構築

 右上は、昨年3月、事務所のレイアウト変更です。事務所は’97年5月に1DKのマンションを買って事務所風にリフォームした物です。
約10坪で入口付近にバス・トイレがあるので狭い所です。
旧レイアウトは応接があり、カウンターで区切って4台の机の島があり、その奥に私の机がある概略でした。
通路が狭く窮屈な感じでした。

昨年、2025年事業承継に向けていろんな事に着手したのですが、その一つがレイアウトでした。
ソファーの応接セット・リソグラフの印刷機・机1台を廃棄して、応接テーブルと作業テーブルを購入しました。
机は対面型ではなく、壁に向かうようにしたので□の部分にスペースが出来たので両袖を伸ばすと6名が可能な作業テーブルを購入したのです。
現在、3人がいますが、それぞれパソコン仕事なので壁に向かっており、朝と昼にコーヒーブレイクでミーティングを作業テーブルで行なうようにしています。

 右下は、私の概略スケジュールです。月〜金は仕事、土・日は午前中は軽い仕事と午後はマンションの老人会に茶話会で場所を提供しています。
建築業界ではリフォームは悪い所を直す事でキッチンリフォームなどと表現し、リフォームにプラスαの価値を生み出す事がリノベーションと使い分けているそうです。
このレイアウト変更でスペースを生み出して、そこに作業テーブルを設置して社内会議するようになった上に、土日に地域貢献が出来るようになったのでプラスαの価値が生まれたのでリノベーションになったと喜んでいます。

 ビジネスの世界では「事業再構築」という言葉があります。
言葉的には再構築の方向を決めて進める事で、補助金などを申請する為には経営計画を書く必要があります。
しかし、計画した通りに進まないのが世の恒で、計画してムダと考える方がいらっしゃいます。
しかし、理念・ビジョンという言葉がありますが、将来の姿を描き、それを実現する為に出来る事から進める事が重要なのです。
「想いは現実化する」と言いますが、思い描く事で「夢」というエネルギーが発生するのです。
この「夢」がない日々を想像するとゾッとします。逆に、「夢」実現に向けて一歩ずつ歩むと精神的にワクワク感が生まれて加速するのです。

 そして、うちの事務所のレイアウト変更の例のように当初とは違ったプラスαの価値が誕生するのです。
私は創発進化と言っていますが、やり始める事で分かる事があるのです。
悪い面も良い面も出て来るので、それに応じて変化する必要があるのです。
ただ、変化するだけでは出たとこ勝負になって方向性が定まらないですが、理念・ビジョンを描く事で方向性を一本化できるのです。
最近ではブランディング・ストーリーって言うそうですが、ストーリーを共有して「着眼大局、着手小局」で出来る事から一歩ずつ進め、組織ですから、多くの人が参加するのでストーリーに込められた理念・ビジョンを共有して方向性を一本化して進める事が重要なのです。

 改善の言葉に「一枚岩の燃える集団」がありますが、組織として理念・ビジョンを共有して計画を進めるとバラバラ感が消えて連帯感が高まるのです。
この連帯感を強める事で、例えば、ロシアとウクライナの戦争(?)でも示したように連帯感が強い小国が10倍以上の大義なき寄せ集め軍に太刀打ちが出来たように一般的に「奇跡」という状況を生み出すことになるのです。
事業再構築という大きな言葉ですが、リノベーションの「プラスαの価値」を生み出す為に「着眼大局、着手小局」の原則で出来る事から始めて連帯感を高める事が成功の一大要因と確信しています。
人は「やる気」という精神的エネルギーに左右されますが、連帯感が高まれば「奇跡」を起こす精神的エネルギーにも変化します。
2.最後に
ロシアがウクライナに侵略したが、圧倒的な軍事力の差も大儀不明な状態では士気の高い少数のウクライナを圧倒できない事が露呈しました。
情報化時代なのでコントロールしようとしてもし切れない事も判明しました。
本当に「情報」の威力を実感し、言論の自由が尊い事を実感しました。
「三方善」という言葉がありますが「自分、お客様、世間」の3つですが、そういう精神を持ち続けたいと思います。


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