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<月刊AMI>2021年8月号 Vol.240 ■△▽●○□


1.感じることができなければ、考えることもできない

右掲は、野村さんの著書「野村メモ」です。
6月29日は阪神タイガースとヤクルトスワローズの対戦で追悼試合として甲子園で開催されました。
データ野球という言葉を残した野村さんの原点は「メモ」にあるという著書です。


上掲は野村語録の一つです。
野村さんは「感じる」⇒「メモ」が大切だと言っています。
以前にご紹介した「成功の方程式」を野村さんも言っておられています。
「心」、つまり「感じる」事が大切だと言っておられます。
そして、行動に移す事が大切で野村さんは「メモ」であり、その蓄積で傾向性を把握して新しいルールを作って来られ、その流儀をデータ野球と呼ばれたのです。

 人生にはいろんな節目がありますが、還暦や定年というような期限がハッキリしたものもありますが、状況のように気づかないと分からないものがあります。
例えば、弊社は平成7年(‘95年)に創業しましたが、当時はウインドウズ95が出てインターネット元年と言われて多くの方々はその方向に着目しました。
しかし、弊社は資本力が乏しいので私一人で創業という事で、当時、企業なら100%普及しているFaxに着目して「Faxちらし・3段活用マーケティング」と銘打って中小の卸売業に焦点を当てたのです。
しかし、各企業がHPをつくり始めたので’98年に自社のものを制作しました。FaxとHPの2本立てで今日まで来たのですが、令和7年に事業承継をすると決めて環境整備を始めています。
三男がお客様のシステム部門の役割を担っているので、この方向で新事業を立ち上げることになりました。
トヨタ販売店時代の同僚だった山口さんはIBM系のソフト会社に出向してくれていましたが、仕事の節目が来るのと今年64才になるのを機会に出向契約を打ち切り弊社に戻って若い人たちの指導をすることになり、7月より新事業の支援をしてくれる事になりました。

野村さんの言葉通り何事も「感じる」ことが大切だと実感しています。
事業承継も出向契約の解除も期限がないのでズルズルと引き延ばすことも可能だったのですが、私も72才になるので「元気なうちに」という思いで、三男の環境づくり、山口さんの環境づくりに着手できたのです。
具体的には5月号に書きましたように、3月に事務所の大改造(断捨離)から実行してレイアウト変更を行ない、什器備品も更新したのです。
まだ、山口さんの件は顕在化していなかったのですが、4月に申し出が出たのでジャスト・タイミングでした。

もう一方は、昨年から始めた新HPの制作とメール販促の2つです。
新HPは新事業の為に制作しました。
メール販促は京都のお客様が賛同して下さり始まったのです。
弊社のFaxマーケティングに加えてメールマーケティングが加わり営業機能を再構築できました。
京都のお客様ではジェットプロテクターという商品で新規開拓して実績をあげています。
この実績を担保にして他のお客様にノウハウを提供したいと思っています。
3つの環境(設備、人、商品)をようやく揃えることができた状況です。
これからが大変ですが、事業承継を円滑に行えるように節目毎にギアを入れ替えて行きたいと思っています。
節目を感じる能力を失わないようにしたいと思っています。
2.最後に
 「感じる」という事は大切であり、それを「メモ」に残し、さらに、データ分析して対策(ルール)を編み出した野村さんの流儀は、本来なら、誰もが行うとよいものですが、肝心の「感じる」という事が覚束ない方が多いのです。
「今日も一日働けてよかった」で終わる方が多いのですが、野村さんのように「メモ」を残して明日へ役立てる習慣づくりが難しいのです。
「成功の方程式」は「心」に感じたことを「行動」に移すことから始まっています。この第一歩を踏み出すことが分岐点です。


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