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<月刊AMI>2021年4月号 Vol.236 ■△▽●○□


1.「池の魚、川の魚」.

 右掲は、トヨタ系販売店時代の故福井社長の「池の魚、川の魚」と言う話と故十河専務の「ピエロ・オン・ザ・ボール」という話のイラストです。
まず、福井社長の「池の魚、川の魚」の話は、川の魚は広い世界に生き外敵の脅威や餌を探すという努力があるので、機敏に動き身が引き締まっているが、狭い世界の「池の魚」は外敵との関係も治まっており、餌も池の中で見つけるので機敏性の必要が薄れて肥大化しているという物です。
社長の話はそれだけでしたが、私は、「誰もが最初は川の魚のような状態でスタートするが、慣れるにつれて垣根が出来て自分の世界をつくり「池の魚」状態になる」と理解して、常に、現状に満足せずに新しい事へ挑戦を続けて決ました。
次に、十河専務の「ピエロ・オン・ザ・ボール」は、私がコンピュータを担当した際に、社長からの「クルマが売れるコンピュータ」のミッションを果たすには営業に指示を出し続ける事が大切だというアドバイス でした。

 このお二人から頂いたアドバイスを胸に秘めて、まず、昭和51年に会社再建5ヵ年計画で打ち出された策の一つである「車検DM」から着手して、当時はオイル・ショックで業績が半減していた時でしたが、営業所から「顔も見た事がない客がどんどん入庫してくる」という嬉しい悲鳴を聞き、郵便で車検を案内するだけで入庫するマーケティングを実感したのです。
それから、CR活動を促すOCRカードを発行して「無料点検」⇒「法定点検」⇒「車検」というCR活動ポイントをカード出力して営業の活動結果を自動入力するシステムや営業所でプリントゴッコを使って、毎週、水曜日にオリジナル車検DMを10件/人を作成して投函して、金曜日にテレフォーローするOJT活動で業績低迷営業員の活性化を行い平均以上の業績に伸ばした活動やコンピュータと電子交換機を連結してテレ・マーケティングで同じく車検期のお客様にテレ・アポとりを行うシステムを構築して、セルシオを買いに行くという情報をテレ・アポで獲得して営業がアリストを販売したという効果を挙げるまで経験しました。
「情報」でお客様のレスポンスを得る事が出来れば営業がクロージングする信念ができたのです。

その後、IBM特約店をしていた関連会社を経て、平成7年に「21世紀は企画の時代」と確信して、船井総研の客員経営コンサルタント資格を得て起業したのです。
「Faxちらし・3段活用マーケティング」と手法化して、企業なら100%普及しているFaxを活用する販売促進を展開したのです。
平成7年(‘95年)は、ウインドーズ95が出てインターネット元年とも言われていましたが、まだ通信回線の速度が遅くISDNでも64kbpsという程度だったので有名なプレイボーイ社のHPを見るには相当な時間を待つ必要があった程でした。

しかし、通信回線がドンドン良くなってHPが普及し始めたので‘98年に自社のHPを制作して、これをメンテして来ました。
この技術でお客様のHPを制作するようになり、3つのマーケティング
・内部マーケティング:企画を決めて商品を準備しFaxやHPに反映する
・関係マーケティング:その商品の売り方(手順・ツール・トーク)を訓練する
・外部マーケティング:企画を情報発信してレスポンス・マーケティングを展開
を総合的にワン・ストップで展開して、企業の体内速度を速めたのです。
最近は、メール販促にもチャレンジして、お客様の新規開拓やユニーク商品のネット販売で貢献しています。
私は、今年72才になりますが、まだまだ「川の魚」でいたいと思っています。
2.最後に
毎年4月になると故十河専務から「新人が入って来るが、この1年に成長した事は何か」と反省することを教えて頂いたことを思い出します。
そう言えば、この1年でメール販促で2つのソフトを操作するようになり、新しいHPを制作しています。
2025年に事業承継と決めていますが、新しい分野を切り拓く事を始めて、新しい発見の連続でいて毎日が楽しくなっています。
少し「川の魚」に戻りつつあります。


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