<月刊AMI>2020年8月号 Vol.228 ■△▽●○□


1.Faxによる無人営業

 右掲は、「AIDMA理論」と「イノベータ理論」そして6月に発信したFax原稿です。
「AIDMA理論」は広告の古典的な理論ですから皆さまの中にも既知の方も多くいらっしゃると思います。
広告は「情報」を発信して購買意欲を喚起して物やサービスなどを販売しようとする手段ですが、「情報」を発信したからと言って即効果でビジネス展開ができる訳ではないのです。
「物」を広告する場合、価値を売るのか価格を売るかの二者選択になりますが、価格を安くしたからと言ってもお客様が必要がなければ買わないのです。

従って、食品関係はすべてのお客様が欲しくなる日常食品の代表格として「たまご」を目玉商品にして来店を促す手法が定着しています。
つまり、AIDMA理論の途中のM(記憶)で止まってはビジネスが成り立たないので「たまご」を買いに来てもらい、店内を見てもらって「ついで買い」を期待しているのです。

 私たちの場合は「価値」を訴求するマーケティングです。
基本的には1件あたり送信費10円で送信先レンタル費が9円で約500件に送信したのでおよそ1万円です。
このマーケティングの成果は「イノベータ理論」で評価します。統計学の正規分布という物で+2σ以上という領域(〇)の部分、学校の成績で言えば5段階評価の「5」の層です。
500x2.5%=12.5件は興味をもって動いてくれる層です。
残念ながら今回は時期的な問題があってレスポンスはなかったようですが、興味を持ったが動かないアーリーアダプター層は13.5%なので計算的には500x13.5%=67.5件があり、イノベータと合わせると80件が興味を持った計算になります。
もちろん、サンクイックナットに関係するターゲットであるという前提ですが、相当数に関心を持ってもらったと言えるのです。

 弊社の場合、Faxは自動的にデータ受信しているのでパソコンで見る作業する必要がありますが、多くの企業ではFAXによる注文などがあるので直接印刷して紙媒体として出力されるのです。
この直接出力がメールとの大きな相違点です。
6月に送信した「サンクイックナット」の機能紹介がイラスト化されているのでスーッと脳裏に入り込むのです。
この記憶が必要となった時に思い出されて行動に移る可能性があるのです。
また、QRコード(□)を付けているので、興味をもった方はスマホでHPを閲覧された可能性があるのです。
また、サンクイックナットの閲覧だけに留まらず、他の商品を閲覧された可能性もあるのです。
Faxは「無人営業」と言われる手段ですが、1件あたり19円というローコストはコスパが高いと言えます。
もう20年前になりますが、Faxマーケティングをした当初は高い成果が出ましたが、連続して行って「迷惑Fax」というクレームが多くなって中断した事がありました。
原点に戻ってFaxマーケティングを定期的に行って「情報」発信してQRコードでHPへ誘導して行きたいと思います。
その結果、新しいお客様が誕生すれば非常に有難い結果になると期待しています。
幸いにも、今回のクレームはFaxで「不要」という案内ばかりとの事で、次回、同じターゲットに送る際は除外する必要がありますが、それが可能なシステムになっているとの事です。
「継続は力なり」と言いますが、記憶にインプットする作戦を続けたいと思います。


2.最後に
 世の中は常に新しい物を追求しますが、「温故知新」で過去の事例に戻ることも重要です。
Faxによる無人営業もQRコードを付加する事でHPと連携する事が可能なので「情報」の伝達量が多くなります。
文字通り古い手法ですがQRコードで「知新」となったのです。
いずれにしても「継続は力なり」なので、これからも続けたいと思っています。


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