<月刊AMI>2019年7月号 Vol.215 ■△▽●○□


1..「古希」に思う

 右掲は、長寿の節目になる祝い事です。
千昌夫さんの歌に「古希祝い」があり「次々来るよ祝い事」と歌っています。その通りです。
年齢は伝統的に数え年でしたが、最近は、満年齢だそうです。
私は、昭和24年7月11日生まれですので、丁度、70才になります。
子供の頃、身体が弱くて近所の医者に「60まで生きられるか分からん」と言われた位だったので感慨深いです。

 「人生百年」の時代と言われ、長寿化して70才になって自分が想像していた70才像よりもはるかに若いと自負しています。
どんな点かと言えば、身長も174pあって、若い時よりも少し低くなっただけですし、顔の表情も明るく、歩くスピードも同年代と比べると早く若い人に迷惑かけない程度に歩けます。

 しかし、「年をとった」と感じる事が多くなって来ました。
その一番の出来事は徹夜がこたえるようになり、10時過ぎには体力的にムリな状況になった事です。
また、体力の疲労がすぐに出なくなり、こういう肉体的な衰えを実感します。
また、同時並行で物事を進める事が難しくなった事や、若い時には考えられなかったポカ(約束忘れ)が起こるようになって、その対策として、パソコンにスケジュール管理を入れて長期的に作業するものを管理するようにしています。

 その他、運転免許証では高齢者講習を受けましたし、大阪市が発行する敬老パスをもらえましたので市バスや地下鉄は50円で乗車でき、大阪市の施設は無料で利用できるようになりました。また、厚生年金の納入がなくなります。
健康保険は75才まで協会健保に加入できますが、これも75才で後期高齢者医療保険に切り替わります。
こんな風に、一抹の寂しさを感じます。

 右掲は、厚生労働省が出している年代別の平均余命表です。
平成29年では、男性の場合、70才の余命は15.73年で0.01年伸びています。
因みに女性は20.03年で0.04年伸びています。
やっぱり、女性の方が長生きですね。
さらに、重要な事は「健康寿命」との差ですが、平均で男性9.13年、女性12.68年もあります。
つまり、15.73−9.13=6.6年で、恐ろしいことに男性の健康寿命は平均で76.6才となります。
WHO(世界保健機関)の定義では「健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とあり、分かりやすく言えば「誰の世話にもならず生活できる」事です。
日常の衣食住を自分で出来る事になります。

 一番の大敵は「脳溢血」などで身体不随になる事です。
母は94才で介護施設に入っていますが、私よりも若い方が入所されており、殆どが車椅子生活の方です。
血圧やコレステロール、糖尿病などに注意する必要があります。
私の場合、血圧のお薬を頂いて治療中ですが、クレアニチンという腎臓の数値が少し高くなってきたのでお医者様から減量を言われています。

 健康面では、「百歳現役」を公言して、その為に「脳・運動・食事」に気をつけています。
「認知症」にならない為に、仕事の他に、地域の方と交流やカラオケで新曲に挑戦しています。
お陰様で、新曲を覚えるスピードが上がりました。
運動は、直線で500mほどの自宅と事務所を大回りして1.5kmを約20分で歩くようにして、2往復で平均6km(日)歩いています。
食事は健康によい「ま(豆)ご(ごま)わ(わかめ)や(野菜)さ(魚)しい(椎茸)」を摂るようにしています。
誰も運命は分かりませんが、TV等で元気な百歳のお姿を見て、自分も「健康」で行きたいと毎日頑張っています。


2.最後に
前述のように、70才になりました。
五木寛之さんは「白秋期」として「実りの10年」としています。
これから、体力的に刻々と変化して行くと思いますが、サミュエル・ウルマンの「青春」から導き出した「若さ」=「信念」+「自信」+「希望」の通り、「希望」を失わないように心がけ、しかも、論語の「心の欲する所に従えども矩を踰えず」を弁えて晩節を汚さないようにしたいと思っています。


月刊AMIトップへ