<月刊AMI>2018年12月号 Vol.208 ■△▽●○□


1..いつも「ワクワク」を胸に

 右掲は、サミュエル・ウルマンの「青春」という有名な詩から公式化した物で「百歳現役」を目指す私にとって支えになる物です。
この「若さ」=「信念」x「自信」x「希望」の持つ意味を最近つくづく実感するようになりました。

 それは「希望」という事です。
若い時から毎年12月になると「回顧と反省」と題して、その年に実施した事と積み残した事を列挙し、さらに、新規課題を書き出すという作業をして来ましたが、今年の「回顧と反省」を洗い出してみるとナント新規課題が見つからないという事態になったのです。
これは、恐ろしい事で、裏返すと「希望」がないとも繋がるのです。幾ら「信念」や「自信」があっても「希望」がゼロなら公式的には「若さ」がゼロになってしまうので本当に恐ろしい事です。

 「なぜ、新規課題がないのか」と自問してみると満69才になり少し体力的な衰えを自覚し始めた事や母(94才)の介護、そして、三男が実力を付けて来た事などがパッと思い浮かびます。
これらは、必然的な事であり、ある意味「幸せ」な状況なのです。
そして、「古希」と言って老人気分に入り込んでいたのが大きな原因だと気づいたのです。
確かに、4人の孫の成長を楽しみしていますし、一緒に住んでいる三男が独立できる環境が整いつつあるので頼もしく思っているなど恵まれた状況なのです。
こんな訳で「ゆで蛙」の状況になっているのです。

 さて、「希望」(新規課題)を如何にして取り戻すかという事が喫緊の課題です。
私自身は持続性のある事にチャレンジして来ました。
例えば、家と事務所は直線で500m程ですが、少し大回りして20分程歩く事で1日6kmのウオーキングをする、また、途中にあるジャンカラで昼休みを兼ねて30分110円でコーヒーを頂きながら6曲歌う事や自炊で三男の分を含めて料理を作るなど身近な事を継続しています。
カラオケでは三波春夫さん一点張りから福田こうへいや北川裕二と言った方の歌もレパートリーに入り、最近では杉良太郎さんの「ぼけたらあかん長生きしなはれ」と言った物にもチャレンジして機械採点で90点位になっています。
これらの習慣が身についているので「健康寿命」という点でも、ある程度対策になっていると思っています。

 しかし、これらは習慣化しているので「希望」(新規課題)ではないのです。
サミュエル・ウルマンの詩では「希望がある限り若く、失望と共に老い朽ちる」とありますが、失望ではないが惰性になっている自分があり、このまま老い朽ちるのかと危惧する訳です。
京セラの稲盛さんは「成果」=「考え方」x「情熱」x「能力」という考えで、「能力」も「情熱」もゼロ以上なのだが、「考え方」はプラスからマイナスまで幅があるので心の持ちようが大切だとおっしゃっています。
「心の持ちよう」つまり「スイッチの入れ方」が大切であり、新しい事に興味を持ち、出来る事から一つずつ進める事が重要なのです。
まず、小さな事でも良いから「できる」という実感を味わう事がポイントなのですが、残念な事に、その肝腎の「新しい事」が現れてワクワクする機会が少なくなっているのです。

 日常の健康習慣(カラオケ、ウオーキング、自炊)をベースにして、その上に「ワクワク」することを見出す必要があるのです。
少し考えましたが、前向きな事では「本」を書くことも一つかと思っています。
昨年、10年前にWeb出版した「ちょっとの差」を製本しましたが、今度は、別のジャンルで出版にチャレンジする事が「力相応」に出来る事かと思っています。
何を書くかとワクワクしたいと思って構想を練っています。
ホンマに何事も「考え方」次第と実感しています。
皆さんも「希望」や「ワクワク」について自問されては如何でしょうか。


2.最後に
 「健康寿命」という言葉があります。
定義としては「具体的に、自力で食事、排泄、入浴、更衣、移動などの日常生活動作が可能で、かつ認知症などを伴わずに自分の意思によって生活できる期間と考えてよい」との事ですが、その為には、「いつもワクワクしている」ことが必須と考えるのです。
これは、個人だけでなく組織としての「健康寿命」にも繋がること思います。
まず、「ワクワク」を胸にもっている事が大切と思います。


月刊AMIトップへ