<月刊AMI>2018年6月号 Vol.202 ■△▽●○□


1..「考動」・・手がかりを掴んで動く


 右掲は、FaceBookに投稿されていた画像です。
あるコンサルタント会社のものですが、「二流に限って、自分の弱さに蓋(ふた)をして上手な屁理屈を言う。」とあります。
これって、身近に感じるものですね。
例えば、あるクレームに対して、応酬話法を想定して臨もうとする訳ですが、あれこれと考え過ぎて行動に移さない人を見受けるのです。
時間が経つにつれて、動けなくなり、逆に、お客様の怒りが大きくなる訳です。

 しかし、確かに「こう言われたら、こう答えよう」と考えて、いろいろとシミュレーションする事は重要なのですが、直感的に浮かぶ事が重要なキーになるのです。
直感的に浮かぶ事は過去の経験から出て来たインスピレーションなので、自分が行動を取り易いのです。
それを手懸りとしてコツコツと着手すると次第に見えて来るものが増えて解決に向かう訳です。
このように、素早く立ち向かう事が大切であり、相手が早い対応に満足して交渉に応じて下さり相互のギャップが埋まって行き問題解決に向かうのです。
ポイントは最初に思い付く「こう言われたら、こう答えよう」を信じる事です。
いろんなケースを想定すると訳が分からなくなり、いわゆる「カオス」(混沌)に陥るのです。
考えて動く、つまり、「考動」なのですが、手懸りとなることを一つ見つけて行動に移すことでギャップが分かり微調整を繰り返して真理へ近づいていく訳です。

 ところが、100%正解を最初から望むと現実の世界ではあり得ないので、あれこれと思案を重ねて深みにはまることになるのです。
その結果、上等な屁理屈を考え出して「動かない理由」を述べる事になるのです。
これでは何も解決しないのです。「解決しよう」とする「肚(はら)」がポイントなのです。
「肚」さえ座れば「相手も人間」と思えて、厳つく強面の人にも立ち向かえるのです。
この「肚」をくくる事で不安が薄れるのです。
下の「カオス」⇒「ノモス」⇒「コスモス」という構図なのです。
カオスは無限に拡大しますが、その中から着手するものを見つける事で「ノモス」(秩序)が形成され始めて、繰り返す度に「コスモス」(絶対真理)に近づいて行くという事で、まさに「小さな事からコツコツと!」です。

 私は、約70年の人生を振り返ってみて、「なせばなる、なさぬは人のなさぬなりけり、ナセルはアラブの大統領」という言葉を幼い頃に耳にしましたが、この言葉通りだったと思います。
新しいことに遭遇した時に、それを面白いと思って着手をするかしないかの差であり、私は着手する方のタイプだったのです。
着手さえすれば、必ず前へ転んで行くのです。
その先には「壁」が立ちはだかったとしても、着手した勢いがあれば何度も壁にぶつかっていけるのです。
まず、やりやすい事を選んで着手し、小さな結果を出す事から始めることがポイントと思っています。
「できた、できた、また、できた」と加速が付くのです。
私は、勝手に「百歳現役」と叫んでいますが、その為に、今なすべき事を順に進めて習慣化しています。
自分にできる範囲、すなわち、DNAが反応する事から始めています。
本気で「百歳現役」を目指したいです。


2.最後に
 前述にもありますように7月11日に満69才の誕生日を迎え、数え年で70才が現実味を帯びて来ました。
百歳まで残り30年、このうち健康なのは何年だろうかと思います。
認知症の問題もありますが、故日野原先生(没105才)は最後まで現役の医師として活躍されていますので、先生のように矍鑠として生きたいと思うのは誰もが同じです。
健康寿命という言葉がありますが、今からいろんな面で注意し、実践しながら「百歳現役」を目指したいと思います。
何事も「而今」で進めて行きたいです。


月刊AMIトップへ