<月刊AMI>2017年12月号 Vol.196 ■△▽●○□


1.「今年変わった事」(伸び代)



 右掲は、過去に何度もご紹介している「好きな事」=「仕事」というイラストです。
世の中は「働き方改革」という風潮ですが、実際に現場で一生懸命頑張っている方の姿をみるとこのイラストの通りだと思うのです。
皆が「好きな事」=「仕事」という訳には行かないでしょうし、やりながら好きになれというのも如何にも昭和(団塊世代)の精神論に過ぎないと思います。
しかし、できるなら「好きな事」=「仕事」の方が楽しいと思います。

 さて、このような書き出しですが、12月になり自分のこの一年間を振り返ってみたのです。
満68才になったのですが、新しい「好きな事」を発見したのです。
それは、簡単な家事に過ぎないのですが、2月に突然一人暮らしをする事になって衣食住を自分で行うことになったのです。
前にも書いたのですが、満68才になるまで一人生活をした事がなかったので色んな事が初めてで不安でした。
まず、「衣」は家内が三年前に亡くなった際に、プラスチックの衣装ケースを買って、春秋物、夏物、冬物と仕訳ていたので、じき季節に応じた衣装ケースを引き出すだけで済み、洗濯も全自動洗濯乾燥機だったので助かりました。

 しかし、「食」と「住」は大きな課題だったのです。
「食」は、こんなの自慢にならないですが自炊の経験がないので本当に不安でした。
寺田町界隈は生活しやすい所なので三食外食でも大きな負担にならないお店が数多くあるのですが、それでは生活習慣病が心配なので自炊にチャレンジしました。
一人前を作るのは難しいのですが、喫茶店のママにフライパンに敷くとこげつかないアルミホイルを教わって、肉や魚の焼く料理から始めたのです。
当然、塩分控えめに味付けするので、すっかり血圧も下がってお医者様も驚くほどになったのです。
半年たって、三男が戻って来ても自分で調理をするようにしています。
時々、新しいネタを仕入れてチャレンジしたりして「好きな事」に変わりつつあります。

 最後の「住」ですが、毎日のゴミはスーパーの袋に詰めるようにして、ゴミを小さくまとめて頻繁に出すようにしたのです。
たぶん、これが良かったと思うのですが、45?の大きな袋に入れていると一週間以上もダラしない状態が続き、乱れていたと思うのです。
掃除もステッィク型の掃除機で毎朝行うようにしたのですが、埃落としは化学雑巾でお坊さんが来る日に行う位にしたのです。
埃は静電気と関係しているようで、殆ど何もしていないのに、家具やドアに溜まります。
こんな発見も生まれて初めてしたのです。
雑巾がけはモップを使って週1回位です。
お風呂は、入浴後、お湯を流す際に少し気になる所を拭く程度です。
便所も時たま手入れする位で、この辺は苦手でなかなか好きになれないでいます。

 こんな風に、多くの方が若い時に自炊をされている事を68才になって初体験をしたのです。
洗濯は乾燥後にパンパンとはたいてから折畳む時の快感を味わっています。
キッチンのシンクにある排水口のゴミよけの網も残飯が溜まると汚いので、適時、スーパーの袋を活用してキッチンの壁にパンパンと叩きながら食クズを落とすようにして、きれいに落ちた時の快感を味わっています。
ご飯もタイマー予約で炊くようになり、出来立ての美味しさを実感しています。
最大の快感は、焼きうどんや焼きそばでキャベツをよく炒めると甘くなるのを発見して、週1回位のメニューにしています。
どれも皆さんにとっては目新しい物ではないですが、私には「快感」を感じる事ばかりなのです。

 何を言いたいかとまとめてみると「68才でも伸び代があった」という事実であり、本当に、これからの人生への自信の根拠になった事です。
確かに、まだまだ、料理でもやっていない事ばかりなので、新しい発見をする機会が残っているのです。
「料理」=「好きな事」となり、後片付けも上手になって来たので、これからの人生の「伸び代」となって私の成長エネルギーとなると確信した次第です。
今年のまとめとして、こんな個人的な変化をご紹介して今年を締めくくりたいと思います。


2.最後に
 「好きな事」=「仕事」というイラストが好きなのですが、私にも、なかなか好きになれない事があるのです。
それは、税理士先生に出す毎月のデータ作成です。
うちは規模が小さいので、年2回に分けて先生の事務所に郵送するのですが、結局、11月に9月までの分、そして、1月末に12月までの分とまとめて送る事が続いています。
仕訳数が少ないので余りご迷惑ではなさそうですが、ホンマになかなか「やろう」と思っても手が付かない状況です。
これは、永遠の課題かと思っています。


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