<月刊AMI>2016年1月号 Vol.174 ■△▽●○□
新年あけましておめでとうございます。
皆様にとって、本年は飛躍の年になると確信しています。何故なら、右掲の図です。
大手ユーザーに口座を持ち、大手ユーザーのニーズに対応できるポジションという意味を持っています。
そして、さらにメーカーから直仕入れているという優位性があります。
この2つの競争優位が活きる年になると直感しています。
一般の販社は、色んなお客様とビジネスしているのですが、多くはメーカーからワンクッションをおいたり、ユーザーにワンクッションをおいたりしているのです。
従って、ワンクッションがある部分「収益」という面で不利になりますし、大手ユーザーとなると納入業者として口座を開くことは非常に難しいのです。
さらに、提案力という面でも間接的になりがちです。こういうデメリットが多いのです。
しかし、皆さんの会社は、多数の大手ユーザーを持ち、優良なメーカーから直仕入れで高い品質の商品で大手ユーザーの信頼を勝ち取っている実績があります。
この部分の取引が1社1社増えており、さらに、新しい提案商品で全体に占める割合が高くなり、売上や収益の両面で経営安定化の大きな柱になって来ています。
この形態を「直需代理店」と呼ぶようです。
商社という不安定な関係ではなく、大手ユーザーのニーズをダイレクトに受け止めて、専門のメーカーに生産を依頼して納入する形態なのです。
このポジションは他社には少ない部分なのです。
何故なら、メーカーが直納するケースが非常に多いのです。
メーカー・ダイレクトの傾向が強い中で、長年、「直需代理店」として納入品質を高めて、ユーザー・ニーズに対応して来た実績はかけがえのない財産であります。
この誇りを大切にしたいと思います。昨年、TBS系で放映された「下町ロケット」では、「ロケット品質、佃プライド」と看板を掲げていましたが、まさに、営業の品質、納期の品質という「直需代理店」の2大要素とメーカーの商品の品質が相まっているのです。
「品質」と「誇り」を大切にして、これからも大手ユーザーを開拓して経営の安定化を図って頂けると確信しています。
「新規開拓」と「既存深堀」の両輪が大切です。特に、「既存深堀」は大手ユーザーに口座があるという大きな財産を活かすことによって可能になるのです。
「現場は宝の山」という言葉通りに、他社にできる事が自社で出来ない訳がないというプライドが新しい「宝」を発掘することになるのです。
ぜひ、「下町ロケット」に負けないプライドを発揮して頂きたいと願っています。
輝かしい未来が切り拓けると確信します。