<月刊AMI>2015年10月号 Vol.171 ■△▽●○□


1.「無いものを嘆くよりも、あるものに感謝したい」


 右掲は、小山田雅人という障害者プロゴルファーです。
写真でも分かるように、右手は義手なのです。
従って、左手一本でスイングするという方なので、私は、8月29日のNHK「アスリートの魂」という番組の再放送で知ったのです。
早速、ネットで調べると
「プロゴルファーの小山田雅人さんを紹介。幼少期の事故で切断した右手は義手。
中学生のときにゴルフを始め、障害者の世界大会では2連覇を達成した。
しかしプロになったのは昨年。
前職は栃木県庁だった。
9年前、脳腫瘍が見つかったことをきっかけに、人生の希望を失いかけたというが、4年前に授かった娘の真姫ちゃんが心の支えになったという。
小山田雅人さんは、東京パラリンピックでのゴルフの種目協議入りを願っていた。」
と紹介されています。

 小山田さんは、現在、45才ですが、その人生はチャレンジ精神そのものです。
幼い頃は、野球をやり、小学校5年でサッカーも始めて県北代表になり、中学高校は野球部でレギュラーという背景があり、県職員として25年間務めた上で、昨年、プロゴルファーになられたという方です。
前述の紹介文にあるように、9年前に脳腫瘍になられて大手術を受け、左側頭葉の7割を摘出されたのですが、タイトルにあるように「無いものを嘆くよりも、あるものに感謝したい」という強い精神でいろんな困難を克服されて、しかも、一流になっておられるのです。

 すでに、ティーチング・プロとして活躍されており、障害を克服したという事で講演活動もなさっているのですが、目下のチャレンジはトーナメント・プロとして活躍する事との事です。
アマチュアとしては、ハンディ0と言う腕前で、大会でも大活躍されていたのですが、プロ登録して、トーナメントに出場すると彼の打つスピン量では、固くて早いグリーンでは止まらないのだそうです。トーナメントに出場しているプロは、ボールを打つ瞬間、右手で球をこするように押しつているのだそうですが、彼には、右手が義手なので思うようには動かせないのです。
それでも、ならばカット打ちとスライス回転の止まる球にチャレンジされているのです。

 この不屈の精神は、私のような軟弱な精神の持ち主には神々しく映りますが、皆様は、如何でしょうか。
「あれがない」「これがダメ」と出来ない理由を探していないでしょうか。
しかも、頭からというのでは、困ったことになります。
時代は、どんどん変化しているので、お客様の要求レベルも日に日にアップする訳です。
その要求に「できません」というのでは新しい道が切り拓かれる訳がありません。
「やってみましょう」と苦労を買ってでもチャレンジするから、お客様も感動して、その苦労を評価してくれるのです。

 私は、66才になりましたが、このお話を聞いて感動しました。
「もう、年やから・・」とささやく自分がいるのですが、そういう甘いささやきに乗らないように心掛けたいと思います。
「百歳現役」と掲げていますが、まずは健康に心掛けて迷惑をかけないようにしたいと思います。
そして、今まで、避けてきた「人と会う」という事に積極的になり、頼まれれば「いや」というのではなく、「やってみましょう」と前向きに受け止めて、お客様に応じたものを提供して行きたいと思います。
その為にも、新しいことに興味津々という心の若さに気をつけたいと思っています。
皆様もチャレンジ精神で心の若さを保ちましょう。


2.最後に
 10月になり「○○の秋」という絶好の季節になりました。
今年は、秋の到来が早いので紅葉もきっと良い色づきになると期待されます。
そういう中で、皆さんの○○は何でしょうか。
私は、やはり、食欲という事で旬の魚などが思い浮かびます。
ある回転寿司チェーンでは「ふぐ」のキャンペーンを展開していました。
さすがに、「ふぐ」は冬の食材と思うのですが、皆さんは如何でしょうか。
ともかく、何もかも旬が早くなって来た感じです。
おいしいシーズン到来で味覚を楽しみたいと思います。


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