<月刊AMI>2014年11月号 Vol.160 ■△▽●○□
1.「人との交流で自分が磨かれる」
人生って誰もが同じ条件、1日は24時間しかないし、遺伝子(潜在能力)も大して変わらないのに長い時間が経過すると差が付きます。
よく「2:6:2の法則」と言うのですが、同じ条件で集まった集団でも、時間とともによく出来る人が2割、平均的な人が6割、そして、落伍者が2割という風になるという法則なのです。
統計学的にも正しいと言われています。
企業でも多くの方が働くので「2:6:2の法則」が当てはまるのですが、問題は、2割の落伍者の処遇なのです。
この落伍者というのは、年齢に応じた活躍ができないという方が多いのです。
例えば、肩書がついていても部下がいないという人たちなのです。
大企業では人事管理が厳しいので、このような人たちは窓際族という寂しいポジションに追い込まれるのです。
やはり、部下を持ち大きな仕事に挑戦することが自分をイキイキとさせる重要な要素となるのです。
しかし、なぜ、このような窓際族が生まれるのかと考えるとその職位にふさわしい能力を発揮できない方が多いという事なのです。
例えば、自分一人で黙々と働くことが出来ても、役がついてリーダーシップを発揮することが期待されるのですが、しかしながら、対人関係が苦手で変われない方が多いのです。
企業としては、職位に応じた役職を発揮してもらうために能力開発を行うことが必要なのですが、教育訓練を受けても対人関係がうまく行かない方がいらっしゃるのです。
リーダーと呼ばれるにはいろんな能力が必要になりますが、一般的に「3つの能力」と言われ、
1)テクニカルスキル(業務遂行能力)・・その集団ですぐれた経験を持ち指導できる能力
2)ヒューマンスキル(対人関係能力)・・目標へ集団を向かわせる能力
3)コンセプチュアルスキル(概念化能力)・・ある方向性を示す(予言的)能力
が必要と言われていますが、1)は経験である程度リカバリーできるにしても、2)や3)は個人差が大きいのです。
故船井先生は「時流適応力相応一番主義」と教えて下さっていますが、まず、「時流」を読む能力が重要なのです。
上から指示された事をやっておけばよかった立場から「時流感」を養って自ら方向性を持っている事が重要になるのです。
昔、トヨタの世界では「10年後のラインの姿は現場の班長に聞け」と言われたのですが、班長が自主的に「10年後」を描かいているのです。
この「描く」ことが重要なのです。
「出る杭は打たれる」と言いますが、逆に上司は「出る」ように仕向けることが重要なのです。
その為には、外部との交流も自主的な勉強も必要になるのです。
ところが、多くの方は「一日が終わって、今日もビールがうまい」で終わってしまうのです。
確かに、一日の労をねぎらうことは重要ですが、昔は飲ミニケーションと言って、職場の方々と居酒屋でワイワイガヤガヤして、その中から、素晴らしいアイデアが生まれるという事があったのです。
アイデアは、まじめに考えているよりも発散気味になっている方が生まれやすいのです。
このアイデアを出来ると確信して展開しようと旗を振る人がいたのです。
少し、話が大きくなりましたが、役職者には「3つの能力」が必要であり、それには、役職世代になり落伍者的な存在にならない為にも、人との交流が重要になるのです。
身近なところでは、展示会などで、お客様を見つけるもの重要ですが、いろんな業者と交流して新しいビジネスの出会いをつくる事が重要です。
また、仕入れ先の新しい技術を入手して、それを活用(コラボ)できないかと考えることが重要なのです。
積極的に、他の業者と交流して欲しいと思います。