<月刊AMI>2014年10月号 Vol.159 ■△▽●○□
1.「義を見てせざるは勇無きなり」
何の番組だったか忘れましたがTVを見ていて「義を見てせざるは勇なきなり」という諺が紹介されていました。
大方の理解は右掲のような「義」=「正義」と思いますが、この方は、「難儀」という理解をされていました。
「人の困った姿をみて何もしないのでは正義に反する」というような意味でした。
私は、なるほど、「義」=「難儀」とする方が分かり易いなぁと思ったのです。
丁度、広島市の水害が報道されていた時で、土日には多くの方がボランティアに参加されている姿や義援金の話が報道されていました。
確かに、この方たちは「勇」があると思うのです。
漢和辞典で調べると「いさむ」という意味があり、それは「思い切って進む」とありました。
思い切って進むは、ボランティアの方々の行動を表しているように思うのです。
私も広島の状況をみれば、何とか助けの手を差し伸べたいと思うのですが、思い切って進めないのです。
確かに、「やらない理由」は幾らでも出て来るものです。
しかし、「やる人はやれる事をみつける」というように、私にも「やれる事」はあるのです。
まず、広島におられる木原先生には、お見舞いの電話やメールでやりとりしました。
義援金はインターネットで調べると窓口銀行が載っていましたので、早速、行動に移しました。
僅かな金額ですが「義」⇒「勇」に具体的に動くことができたのです。
これは災害でしたが、日常のことでも「難儀」という点では茶飯事の如く至るところであります。
例えば、道を歩いていても高齢者の方が困っておられるケースはよく見かけますが、多くの方は素通りしてしまいます。
私も忙しい時は、他の人と同じように通り過ぎることがありますが、できる限り、例えば、母が困っているんだと思って声をかけ、なんらかの対応をとるようにしています。
中には、大丈夫と拒否されるケースもありますが、母だと思うとその気持ちはよく理解できるのです。
戦争を経験した方々は自立する意識の高い方が多いようにお思います。
もちろん、仕事でも同じです。
依頼がないからやりませんでは経営コンサルタントは務まらないと思います。
困っている状況を早く察知するように心掛けたいと思っています。
私にできる事は、「企画」に関することが中心になりますが、調べることや資料を作成することも得意な方です。
では、なんでも「難儀」なのかという事です。
中には、ズルで難儀を装う方もおられます。こういう場合、できるだけご自分でなさるように「一緒に」という考え道筋をつけるようにしています。
営業の方は、お客様の困っていることにチャレンジするのが「義」⇒「勇」となると考えます。
確かに、未体験のことも多いと思いますが、「未体験」=「知らない」=「できません」という事では困るのです。
この世の事は、調べれば解決策は見つかるのです。
確かに、その解決策は自社の専門ではないので不利な条件からスタートするのですが、その第一歩を踏み出すことで「道筋」が見えてくるのです。
「道」は、何度も歩いて踏み固めてできるものなのです。
できた道を歩くのはたやすいですが、道を切り拓くのは困難の乗り越える必要があり「勇」がキモなのです。
小さな「勇」が何度もチャレンジして新規開拓という果実になってくるのです。
世界を切り拓くとは困難に何度もチャレンジする事なのです。
ぜひ、楽な道ばかりでなく、困難な道にもチャレンジして新しい世界を切り拓いて頂きたいと思います。