<月刊AMI>2014年8月号 Vol.157 ■△▽●○□


1.「スイッチの入れ方」


 誰でも生活リズムがあって、そのリズムに従っていると楽で良いのですが、それでは、マンネリに陥ってしまいます。
例えば、携帯電話ですが、私は、いわゆるガラパ系の物です。
年季が入ったもので、もう6年になろうとしています。
その間にも、どんどんスマホが普及していますが、何故か新しい物好きの私ですが、スマホに変えようと気持ちが働かないのです。
電話・メールは携帯にして、スマホに変わる物としてタブレットを活用しています。

 このように、誰しも「保守性」が働くので「慣れた」方へ傾くのです。
それが、年齢を重ねるほどにいろんな場面で顕著になるのです。
仕事でも、例えば、ITではiPadのような情報端末を上手に使いこなす時代になっても、余程のキッカケがない限り自分から使おうと思わないです。

 右掲は、以前にもご紹介していますタナベ経営さんの「変革」という訓です。
例えば、iPadを活用するというケースでは、まず、自分が使うという決断をして、
お客様と面談する際には、必ず、iPadを使って「つかみ」になる話題をふるという
「やり方」にチェンジして、面談のリズムを変えるという事がキーになります。
このスタイルを毎回行うと、常に、商品の話ばかりではないので、事例や趣味の情報などもiPadに入れておき、「切り出し」のネタとして活用することがポイントになります。
このネタづくりが出来るか否かが課題になります。

 しかし、「やらない理由はすぐに見つかる」というように、実践に移らないのです。
私の場合、IT系は好きな方なのですが、事務系の仕事は非常に苦手なのです。
特に、公機関の書類は、期日が設定されているのですが、嫌いなので期日を見ながら机の書類箱に未処理ケースに入れておくのです。
この「入れておく」が曲者で、非常に安心してしまい、すぐに意識の外になってしまうのです。
毎年、同じタイミングなので、期日が分かっているので、その頃に、慌てて処理する結果になっています。(たまに、忘れます)

 得意な物は、すぐにスイッチが入るのですが、このような公的機関の書類などは、余り得意ではないので後回しになるのです。
従って、このような苦手なことに「スイッチ」が入るようにするには「やり方」を変える必要があるのです。
私の場合、まず、封筒を開くことから始めています。
開封して書類を手元におき、一字でも書き込むという作業に入るようにして、「放置」への歯止め策にしています。
まず、一字でも書き込むと頭にインプットされるようです。時間的に余裕があれば、そのまま、最後まで進んで行くのです。

 この「一字書き込む」という単純な作業で「スイッチ」が入るのです。
iPadの例も同じですが、切り出しの「ネタ」がキーになるのと同じです。
「小ネタ」は身近に幾らでもあるのです。
自社のメルマガでの紹介記事などは、「この記事、読んでくださいましたか?」と相手に軽いジャブを打つネタになります。
このように、ちょっとの工夫で「スイッチ」を入れる事が出来るのです。
私は、趣味などを始めるには、道具を買うことや友人と一緒に行う約束をして、趣味を深めるキッカケづくりにしています。
同じように、友人との約束ですが、本気で「また、会う」という際には、アポをとるようにしています。
友人の「じゃ、また、会おう」という言葉が挨拶語か否かの判別になるのです。

 このように、まず「第一歩」を踏み出すことが「スイッチ」を入れるコツと考えています。
皆さんも気乗りのしない事柄でも「スイッチ」が入れば、リズム感が出てくるので自分なりの「スイッチ」の入れ方を見つけられると良いと思います。
「思い立ったが吉日」という格言があるように、即(軽い)行動ということがキーになると思います。
実践しないことには「リズム」は生まれないのです。
ぜひ、自分の新しいリズムを作って「変身」して頂きたいと思います。


2.最後に
 8月という事で暑い日が続きそうです。
私は、先月65才になったので、気持ちは若い心算ですが体力や運動神経の低下が実感するようになりました。
サミュエル・ウルマンの「青春」という詩がありますが、「若さは体力ではない、気持ちの持ち方」という意味で多くの経営者を励まして来たものです。
私は、この詩に加えて「気合」が重要と思うようになって来ました。
周囲の方々が定年して余生を送っておられるのですが、私の場合、まだまだ、現役で頑張らねばなりません。
この「頑張らねば」という思いを「さぁ、やるぞ!」と気合に変換する事がポイントになっています。
ともかく、「よいしょ」という掛け声が身近になって来ました。


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