<月刊AMI>2014年5月号 Vol.154 ■△▽●○□


1.1.「五心」


 右掲は、広島でリフォーム会社を起されて、現在は、息子さんにバトンタッチされている木原先生の社内向け「ディリ―メッセージ」を1週間分、日曜日にFaxで送って頂いているのですが、その3月28日の記事にあったものです。先生の会社では、毎朝、全員で唱和されているそうです。

 「はい」、「すみません」、「私がします」、「おかげさまで」、「ありがとう」という5つの言葉で生まれる「素直」、「反省」、「奉仕」、「謙虚」 、「感謝」という5つの心が大切だと言うのは、いずれも、当たり前のこととして受け止めることができると思います。
しかし、「謙虚」の対極は「傲慢」なのです。誰しも「傲慢」な自分があることに気づく必要があるのです。
例えば、皆さんがこの「五心」を毎朝、唱和するとなったら、どんな気持ちが働くでしょうか。私は「今さら・・」という拒否の気持ちが動くのです。皆様は、如何でしょうか。

 このように、新しい習慣を起す時に、必ずと言ってよい程、誰しも「抵抗」の心理が働くのです。
「素直」になれない自分、何か「レベル」が違うという驕りみたいな面があるのです。
傲慢という訳ではないかも知れませんが、こういう場面が多いと思います。皆さんは、上手に「うちでは・・」とはぐらかしてくださいますが、結局は「やりたくない」という拒否でしかないのです。
これでは、新しいリーダーが「新風」を吹かそうとする際に、大きな「抵抗」となってしまうのです。

 時代は、どんどん変わって行くのです。
「変わらない」で居心地のよいことに浸ってしまうとぬるま湯状態になってしまいます。
それを打破するには、木原先生の「五心」というごく当たり前な心に立ち戻る必要があるのです。
「素直」な心は如何でしょうか。「反省」は毎日できているでしょうか。
「私がします」と先頭をきって流れに弾みをつけているでしょうか。
「おかげさまで」と謙虚になって、他の人にお世話になったと「ありがとう」と感謝の言葉を伝えているでしょうか。

 アベノミクスで株価が上がり、円安で輸出関係の業績が向上したという状況に加えて、消費税アップの駆け込み需要があって大手は好決算を発表しています。
しかし、消費税の反動が来ており、体力のない会社、打つ手を示せない会社から窮地に陥っています。
「ピンチはチャンス」と言いますが、この言葉の実践には、リーダーの示す方向で全員が「五心」で臨むことが重要なのです。
「私がします」と積極的になってくださる方が重要です。

 また、新しいリーダーは、いろんなボールを出して欲しいのです。
一球でうまく行くのは望ましいのですが、世の中、そう甘いものではありません。
部下にはいろんなタイプの方がいて、お客様にもいろんなタイプがあるのです。
全員が同じという訳にいかないのです。
「適材適所」と言いますが、それを実現するには、いろんなボールを用意する必要があるのです。
意外に、こんなボールという物で大ヒットが生まれるかも知れないのです。
固定観念を捨てて、柔軟な判断力で可能性を試して頂きたいと思います。


2.最後に
 ゴールデンウイークがあります。今年は4連休の会社が多いようですが如何でしょうか。
消費税がアップ、光熱費もアップ、ガソリンもアップと家計を圧迫しています。
消費税だけでも月3千円と言われていますので、全部を合わすと5千円で止まらないですね。
1日200円の節約は厳しいですね。何をカットすると良いのか分からないですね。
やっぱり、趣味の分からとなるでしょうが、それでは人生がつまらないですね。
皆さんは、どのように対処されるでしょうか。


月刊AMIトップへ