<月刊AMI>2012年9月号 Vol.134 ■△▽●○□
1.「経営革新とビジネスモデル」
右掲は、大阪府商工労働部に申請していた「経営革新計画」を承認する証書です。
この「経営革新」はオリジナルな商品・技術・サービスで社会に貢献するという前提があり、それにより、経営体質が改善するという計画を申請する訳です。
ソフトウエアの分野では独自性を証明するのが困難なので承認を受けるのは難しいとされています。
その難関を突破しただけに喜びはひとしおであります。
実は、当社は2年前から三男が入社して、お客様をモデルにソフト開発をしています。
会社として、今後の事業戦略を考えると経営コンサルティングという既存事業に加えて、新規事業が必要なのですが、それがソフト開発だったのです。
お客様のご協力を頂いて、サラリーマン時代から蓄積して来たノウハウを織り込んだシステムを納入しているのですが、その中に営業支援系のソフトを「ルート営業向けCRMソフト」として切り抜いて申請したのです。
オリジナルな特長は、
1.販売管理システムと連動しているのでマスターや売上データを共有して、
⇒納品という行為は自動的に記録する
2.従って、「営業日報」を入力する際には「納品」は不要でお客様との会話だけを入力する
3.この「営業日報」入力時に「見込案件」も登録できる
⇒「見込案件」のフォロー状況を見れる
4.「当たり前基準」というオリジナルルールを設定できる
⇒得意先のランクに応じた次回訪問日が設定されて、コンタクトがないと「Do指示」が出る
5.販売管理システムと連動しているので「営業会議資料」を自動的につくられる
⇒「月末予測」=「売上」+「受注残」+「見込案件」+「日銭」
6.「営業報告」をデータベース化して参照できる
⇒テレフォローに役立つ
7.オプションで重点商品のフォローが可能
⇒得意先の重点商品を登録して「次回納品日」を自動管理する
⇒「次回納品日」までに納品がないと「Do指示」が出る
などです。
問題は、この証書のままでは「ただの紙切れ」なのです。
この商品に応じたビジネスモデルを構築してマーケティングする必要があるのです。
その第一歩として、10月にある大阪商工会議所の「勧業展」に出展することにしています。
「顧客接点戦略」と言うのですが、展示会に出展し、その関心客に「セミナー」、事務機屋さんなどには「研究会」を案内するという連係したシナリオを考えています。約8000人の来場者数との事なので、いわゆる「千三つ」であっても24件のコンタクトがとれる勘定でいます。
今、展示会に出展する為の準備に追われています。ただ、前向きな苦労なので日々楽しんでいます。
これからを楽しみにしています。
2。「さいごに」
日頃、お客様に「まず商品が重要だ」と説いて来ましたが、今回、「経営革新」の承認を得たCRMソフトは「ルート型営業」のお客様にピッタリのものなので期待感が高まります。
その意味でも、「商品」は色んなものを変えるパワーがあると実感しています。
「商品」に応じた「ビジネスモデル」を描く事が重要なのです。
それにチャレンジしています。