<月刊AMI>2011年7月号 Vol.120 ■△▽●○□
1.「3C:チャンス・チャレンジ・チェンジ」
右掲は、「今、必要な3つの‘C’」です。思えば、大震災・原発問題は、明治維新や第2次大戦での敗北に匹敵するくらいの国難になって来ています。
被災された方々のご苦労ご心境を思うと言葉に表されないものがあると思いますが、政治の混迷で2次災害が忍び寄って来ているのです。
こういう混乱の時は、世間の動揺に飲み込まれずに「看脚下」でシッカリと地に足をつけて一歩ずつ進むことが重要なのです。
その「一歩」をどのように見つけるかが重要なのですが、下記の構図のように、世の中に飛び交っている「情報」の中から「イケル!」と思うこと、すなわち、過去から
の「知識」および「経験」が反応するものに即チャレンジする「第一歩」が重要なのです。
例えば、HLスプリングは盛崎部長が九州へ出張した時に入手した「情報」から始まったもので、その後、スーパーシリーズなどに発展して、単なる問屋から「特殊ねじに強い商社」へ「変革」したのです。その第一歩が「こんなおもしろい物がある」という報告だったのです。
何気ない一言だったかも知れませんが、当時の新宅部長や寺田部長が興味を持ち積極推進へと動いたのです。
このように、「変革」の第一歩は「なぁ〜だ!」と思うような事から始まる場合も多いのですが、多くの場合、「うちには・・」という否定の心理が働いて折角の情報を自分で揉み消してしまっているのです。
これでは、藤澤社長が「ねじも」という風に将来のあり方に発展の間口を開ける用意をされていても進まないのです。
カンタンに「ねじも」と表現しても間口を広げるには多くの困難と立ち向かい克服する必要があるのです。
「克服」するには「苦労」がつきものですが、この苦労を厭うようでは「チャレンジ」にならないのです。
私たちは、右掲のDHを作成して「加工品」にチャレンジしています。
皆さんが各地から頂く「情報」で次々と特長ある加工会社が見つかっています。
この加工してくださる業者情報を、まず、共有したいと思います。
図式のチャレンジには「DNA」と書いていますが、こういう経験を共有することが重要なのです。
どんどん情報が共有化されると将来その蓄積の中からビッグ・ユーザーに辿りつくものと確信しますので、
「特殊ねじ」とともに「別作品」も全員で「情報」を集めて頂きたいと思うのです。
そして、「特殊ねじ」プラス「別作加工」という柱が出来て会社発展の間口が広がることを願うのです。
このようなに、「チャンス」(情報)を活かして小さな「チャレンジ」の繰り返しの中で「変革」へと発展して行くのです。
右掲のように「同じやり方」を繰り返しているだけでは時代の流れから遅れて陳腐化するだけなのです。
「ねじも」という会社にシッカリと変革するには、この別作品は確かな手掛かりをもたらす物と確信します。
どんどん「情報」を集められて「ねじ」以外に各種鋼材、鉄鋼製品と間口が広げるように願っています。
2。「さいごに」
7月3日は、妻の誕生日であり会社の創業記念日でもあります。
さらに、11日は、私の62才の誕生日でもあります。
会社は創業16周年ということです。
息子が駅前のお店がよく変わると言っていますが、繁盛するのは意外に難しいのです。
私のようなコンサルタント業でも、しかも、個人でやっている人ですら多くの確率で途転業されるのです。
私の場合は、最初から人を雇うという覚悟で会社組織でスタートしました。
人を雇っていると自分の能力を補完してくれるのですが、その反面、厳しい状況を何度も超えて来ました。
何事も「我慢比べ」と思います。確かに、商品という問題が大きいですが、サービスが陳腐化しないように心掛けたいと思っています。