<月刊AMI>2011年6月号 Vol.119 ■△▽●○□

1.「元気な人の特長」


 右掲は、私の経験の中で「元気な人」をまとめてみて共通点を洗い出してみたものです。
まず、元気な人の最大の特長は第一印象が良いのです。
その第一印象の良さは、もちろん、ビジネス・マナーやエチケットの問題はベースなのですが、その上に、笑顔・笑声という外面上の特長があり、さらに、その人なりにキビキビしているという点なのです。
笑顔で向かえ、笑声で話すことは「鏡の法則」で初対面でも相手の気持ちを解きほぐしてグッと心をつかむのです。
その上で、キビキビとしている、すなわち、結構忙しいのでダラダラとしていないのです。
若い人なら行動スピードが物理的に早いのです。

 次に、「いつも前向きな話でイッパイ」という点ですが、結構、新しい事への関心が強いという側面から来ているのです。
「新しい事」を話題するので、「夢」が膨らむような話になるので聞く方もワクワクするのです。
という訳で、「新鮮な商品や話題を常に用意している」という事につながるのです。
一般の方では、この辺が非常に難しいことになるのです。
「新鮮な商品」を用意するには、相手の状況をよく理解しておく必要があります。
相手の状況によっては、少しの違いでもドン、ピシャリの商品提案になる可能性もあるのです。
食事に喩えれば「満腹の時にビフテキは不要なのですが、逆に、空腹時なら、塩をまぶしただけのおにぎりでもおいしいのです。」という点なのです。
相手が新品購入している時に「新しい情報」は不要なのです。
困っていることを聞くのが営業の基本なのです。
この点を忘れ易いのです。
また、営業系の人なら、多くのお客様に接して勉強する機会があるので、自己研鑽で「話題のネタ」を仕入れる必要があるのです。
お客様との会話からでも新しい話題のネタが出て来るので、それを引き出す新聞ネタなどを用意して「呼び水」に使うのがよいのです。

 こういう「元気な人」には、多くの人が自然に寄って来るので、他人の言いなりになっていると幾ら時間があっても足りないという状況になってしまうのです。
「忙しい」を理由に人に会わないのでは本末転倒なのですが、こういう方は、どんどん人に会うという事をされるので、自分ですぐに出来る些事は即決で済まされて、大きなことだけを残すという感じになります。
そして、その多くの事柄は、事が大きいので、自分一人の力では出来ないので「他力本願」で他人を巻き込む術に長けているのです。

 「忙しい人」のさらなる特長は、「時間管理」と「自己研鑽」の2つがあります。
彼らは、時間管理術を身につけているので、スケジュールがビッシリ詰まっているのですが、それでも尚、時間を圧縮して新しいスケジュールを入れようとするのです。
また、そういうスケジュール管理が出来ていても「空き時間」が必ず発生するので「寸暇」で行うことを常に用意しているのです。
携帯電話の時代ですから、開いている時に要件を伝える努力(多くは、留守電話に音声記憶させたり、メールで伝えたり)をしているのです。
さらに、忙しい人ほど「自己研鑽」に努力されています。
いろんなセミナーに出かけたり、読書したりされているのです。
また、その「自己研鑽」でも「師匠」や「仲間」を作って、着実に進める仕掛けを作っているのです。

 このように、私の経験による「元気な人像」をご紹介しました。
私も、これから「元気な人」になるように、これらの事柄を良く理解して、実践を積み重ねて行きたいと思います。
何事も今からでも遅くはないのです。
皆さんも「元気な人」を目指して、自分なりの実践法を磨いて行きましょう。
それが、自分自身で「元気」にする秘訣となるのです。
「而今」は禅宗の言葉ですが、誰も「過去」も「未来」も修正できないのです。
出来るのは「今」を大切にする事だけなのです。「而今」(今から)が大切です。


2。「さいごに」

 6月と言えば「梅雨」ですね。
今回のテーマは「元気な人」ですが、やっぱり「雨」は鬱陶しいですね。
私は、営業関係の方に、6月から9月末までは「新規」を追わなくても良いように準備することを薦めています。
3月から5月の気候の良い時に「新規」の初回訪問を終えておき、絞り込んでおくと6月から9月末は、この見えたお客様をフォローするだけで済むのです。
この暑い時期に、何度も訪問するのが営業の演出力と言えます。
実は、この方が営業にとっては「ムダな汗」は無いのです。


月刊AMIトップへ