<月刊AMI>2009年11月号 Vol.100 ■△▽●○□
1.「希望」について
右NHK番組「クローズアップ現代」(9月14日放送)で「希望学」というものを知りました。
東京大学の社会科学研究所で2005年から希望学プロジェクトを開始しているそうです。
何でも、現代社会には「希望」がないという問題を真面目に学問しているそうです。
右掲は、同プロジェクトのホームページに書かれているもので、興味ある表現になっています。
参照:http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/
番組では、福井県の状況から始まり宮城県の釜石市の状況を報じていました。
福井県は、日本を代表する恵まれた県として取り上げてインフラ的に恵まれた状況でも「希望」が持てないでいるという事を取り上げ、次に、対極の宮城県釜石市を紹介したのです。
新日鉄釜石の城下町だったのですが、リストラの影響で高炉が閉鎖されたので急激に経済が凍りついたのです。
こんな中で、困難に立ち向かう状況を紹介していました。
ある70才になる社長さんは、7000万円もの投資で地元の湧水をボトル詰めの工場をつくって社員さんに「希望」をもたらしているとの事でした。
豊かな環境にあっても「変革」がなければ「希望」がなく、貧しくとも明日に向かって挑戦するものがあれば「希望」が強く持てるのです。
この対極的なことは、非常に重要な事と思います。
サラリーマンをしている方の「不満」というのを耳にする機会が多いのですが、福井県の状況と重なるのです。
「希望と変革はペア」という事を再認識したのです。
安定した生活を送っているのに「希望」がない・・この矛盾した現実を思うのです。
私は、「希望」=「目標」x「商品・技術・サービス」x「情熱」x「手応え」と公式化しています。まず、 最初の「目標」という点です。仕事という目標、組織という目標、業界という目標など色んな要素が絡んでいます。しかし、サラリーマンの方々が、これらの「目標」を自分のものと考えているのかと思う時があります。仕事では「目標」を与えられている方が多いのです。自分で大きな「目標」を持って頂きたいのですが、稀有な状態のように思います。
次の「商品・技術・サービス」は、例えば、皆さんの場合、大喜さんの商品やBumaxなど有力なパワー商品が増えていますので、「希望」に対して大きなプラス要因なっていると思います。
この優位な条件を活かして「情熱」を燃やして欲しいのです。
今期から始めたMMQC(もっと儲かるQC活動)で、営業の方は3グループで拡販を担当して頂いています。
しかし、「情熱」という点では、カタチになって伝わって来ないのが現状です。
もっともっと、お客様に接してパワー商品をお薦めするという「手応え」を肌で感じて欲しいのです。
右掲は、船井総研で勉強した時に担当の宮内先生から教わった「心観学術体」というものです。
「心」や「観」のレベルでコンサルしても頭レベルに終るので、何の役にも立たないのです。
「術」や「体」というお客様と対面するレベルでのノウハウ蓄積が重要だというご指導でした。
これは企業でも同じなのです。
「何を」(学)「どのようにして」(術)「どんな風に展開」(体)という具体性が重要なのです。
「何を」という点では3つのグループに明確に示されています。
従って、「術」と「体」の実践が課題なのです。
すなわち、「術」を考えて「体」でお客様にぶつかるのですが、何度も跳ね返されるという悔しさを乗り越えて、何度も「術」を考え直して、ようやく「お客様」に受け入れられるのです。
この間のドラマが重要なのです。
ちょっと「工夫」して、壁にぶつかり、また、跳ね返されて「工夫」するという繰り返しの中で「手応え」が出てくるのです。
船井総研の船井幸男会長は「コツコツ、ジワジワ、イキイキ、タンタン」が商売のコツと教えて下さっています。
「ジワジワ」という「手応え」を感じながら「コツコツ」やって行きたいと思っています。
よろしくお願い申し上げます。 |