<月刊AMI>2009年6月号 Vol.95 ■△▽●○□
1。「果報は寝て待て」
「果報は寝て待て」という言葉があります。
意味は、「努力の結果を待つ場合、やるべきことがすんだのなら、慌てず、焦らずなりゆきにまかせてゆっくり寝て待つような姿勢が望ましい」という風な事です。
しかし、「やるべきことがすんだ」と言える状態とは、どういう事だろうかと思います。
多くの場合、自分が知らないだけなのです。
よく結果論で、「そんな事なら事前に相談してくれたらよかたのに・・」と言われるケースがあるのです。
「経験がある」という事は、素晴らしい事です。
若い人が自分の未熟な知識だけで「やるべきことはすんだ」と判断する前に、先輩に相談して欲しいのです。
先輩なりに経験の中から適切なアドバイスが出来るのです。
一般に、新規開拓は「人脈」が大切であり、リピートを頂くには「品質」が大切と言われます。
若い人が「新規」のお客様に迫る場合、見えない「人脈」という壁が立ちはだかるのです。
この「壁」になる「人脈」を改善するように努力しない限り、ネックは改善されないのです。
後から「オレに相談してくれれば・・」と言われても後の祭りになっているのです。
「やるべきこと」が未知の為に分らないだけなのです
。
「こんなこと位・・」と思うような事でも未体験の方には思い浮かべられないのです。
毎晩、上司に報告してもらうようにして頂いていますが、この「こんなこと位・・」に注意する必要があるのです。
若い方も上司も「遠慮の塊」という場合、もう一歩突っ込んだ会話という事にならないのです。
毎晩の報告ミーティングの際に、上辺だけの聞取りだけではなく、上司の方から案件の進捗状況を確認してネックになっている事を聞き出す、あるいは、部下の方から言える雰囲気を作る必要があるのです。
この雰囲気づくりが意外に難しいのです。
一般的には、上司の方から「何か・・?」と振ったとしても、部下の方からは声が出ないのです。
何故なら、自分なりに人事を尽くした心算でいるのです。
こういう状況を回避するには、「案件進捗状況表」(コントロール・シート)というもので個別案件に迫る事が重要です。
管理者も「案件進捗状況表」を見て「あれ、どうなっているか?」という問いかけを行い、モレがないように管理レベルを上げる事が重要です。
これらを頭で管理しようとすると必ず「モレ」が出てしまうのです。気をつけたいものです。
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