<月刊AMI>2009年3月号 Vol.92 ■△▽●○□


1。はじめに

 厳しい話が先行する世の中ですが、政治の世界も自民党だけでなく民主党も混迷の様相になって来ている。
政治のリーダーシップが求められる時に、自民も民主も党首を変えざる得ない状態になって来ている。
これでは、チェンジは程遠いものだ。お蔭で株価は、下がりっぱなしであり、円の方も危うい状況である。
今、必要なことは「輝く政策」なのである。
世界と同じでは、他国から魅力のない状態になっているのだ。
この事は、企業でも個人でも同じであり「再生」には、「光る商品力」が重要なのである。
この事を忘れないようにしたい。


2。「心の出前」

右掲は、なにわの楽笑さんの「遊書」です。
この書の中から引用しますと【「心の出前で道が開ける」】というのは、「するめ」ですね。
ただ「出逢う」だけではなく、「心の出前」というものが重要だという。
今まで、何人の人に出逢っただろうか。営業系の方々の名刺がたくさん手元にあるが、今もお付き合いしている人は少ない。
大多数は、名刺を見ただけでは、顔も商品も話題も思い出さない。

営業は「2ndコール」がキーだと言われているが、売りたいだけの出逢いでは「心の出前」がない。
ある統計では、新規開拓で決まるまでのコンタクト回数は平均5.5回という。
殆どの営業は1回切りである。「心の出前」には、相手の言葉に関する感謝の言葉でもよいのだ。
「ありがとうございました。〇〇さんの〇〇に・・」という御礼を励行して欲しいものだと思うのです。

 営業の方なら「御礼」という事が大切だと、殆どの方は分っておられると思います。
おそらく、この楽笑さんの「遊書」は「するめ」になると思います。
「売りたい」だけでは、商売にならないと思います。お客様への感謝の気持ちがあって「商談」は進んでいくと思います。
平均5.5回の訪問するには、一方的な「売りたい」では続かないものです。
お客様への感謝の気持ちを表明することで、お客様も営業マンへの感謝の気持ちが生まれてくるのです。
この「感謝」のラリーが重要なのです。
楽笑さんは「心の出前」と表現されているが、そのポイントの一つが「感謝」であると思うのです。
その他にも「心の出前」はあると思いますが、まず、第一歩を踏み出して欲しいと思います。

 昨今は、非常に厳しい経済状況です。
おそらく、他社も「売り込み」という攻勢をかけていると思います。
この「売り込み合戦」を制するキーワードがこの楽笑さんの「心の出前」にあると思います。
お客様から「売りたい時だけやな!」と言われるか、「よう来てくれた」と喜ばれるかの分岐点の一つに「心の出前」があるように思います。
私は、まずは「感謝」の言葉を述べることから始まると思っています。
電話でもメールでもハガキでも良いのです。ともかく、「感謝の言葉を贈りましょう。
「急がば回れ」です。本気になって「感謝」の言葉を贈りましょう。よろしくお願いします。


3。さいごに

3月は、前号でも書いたように企業倒産が増えそうである。
倒産した先との位置関係で「ピンチ」にも「チャンス」にもなる。
他社の方で倒産ならば、ライバルがそれなりにダメージを受けるので、
こちらとしても有利な方向に作用するのだが、逆になると、自社の生命線に関る問題にまで発展しかねない。
「ピンチはチャンス」というのは、勝ち残った会社の言葉である。心したい。

 
月刊AMIトップへ