<月刊AMI>2009年1月号 Vol.90 ■△▽●○□


1。はじめに

波乱の2009年が明けました。
アメリカは、オバマ新大統領が誕生して民主党政権が4年間リードする事になります。
雇用創造という事で外資には厳しい条件を突きつけて来ると推測されます。
これからが未曾有のサバイバル・ゲームが本格化します。
「不進不存」というのはグンゼのCIになっているようですが、
進化する為には「CHANGE」(変革)を断行する必要があります。
「社長の決断力」が問われる時です。
経営コンサルタントとして、的確なアドバイスを心掛けたいと思います。


2。「FearとGreed」

 明けましておめでとうございます。
私は、今年、 還暦を迎えました。
7月に満60才になります。
「還暦」という事が、自分に迫って来たのですが、 麻生さんの言うように「元気で税金を納める」老人を目指したいと思っています。

  さて、右掲は、成功の方程式と名づけてご紹介 しているものです。
インド仏教の経典に書かれて いるという説もあるものです。
私は、あるお客様の 応接室に掲示されていた「訓」というタイトルで書 かれていたもので、松下幸之助さんが販売店に 贈ったと伺っています。
前回も「運気を呼び込む5つの法則」というものを書きましたが、
今の時代、こういう類による「精神エネルギー」が重要のように思います。

 昨年9月から大阪では営業スタイルを180°転換する大改革が始まっています。
この根源は、長い「問屋スタイル」からの脱却を目指すところにあります。
「取る為の営業」という大号令をさらに科学的に推し進めようとするものです。
4種類の管理シートを使っていますが、「当たり前活動」でも定義したように
  1.各グループで1人を除いてお客様に会うように外出する
  2.最低でも1日3件の有効面談を行う
  3.「80:20の法則」で仕分けたAランクには最低週に1回、B・Cランクは月に1回と基準を決めて  
    残りの時間を「休眠先」と「新規開拓」にあてる
という3つのシンプルなルールを実践して欲しいのです。

 ところが、「頭」で理解しても「行動」や「習慣」にならない方が多いのです。
今の時期、トヨタやパナソニックすら大幅な減産や減益と言っているのに、
何の「危機感」を抱かないというのは、勤務先を間違っているとしか思えないのです。
公務員すら橋下知事に揺さぶられているのに、マンネリの中にいるようでは困るのです。
オバマさんのCHANGEではないですが、「心」を変える必要を痛感します。
今、お蔭様で貴社には良い評判があるのです。
素晴らしい「商品」にも恵まれているのです。
足らないのは「ヤル気」だけかも知れません。

  「FearとGreed」というタイトルにしましたが、Fear(恐怖)、Greed(貪欲)という意味です。
誰かが「危機」と自覚して、その結果に「恐怖」を抱く必要があるのです。
「まだ大丈夫」では、「貪欲」になれないのです。
「鬼」という存在が必要なのですが、この存在こそが一番欠如していたのです。
ご当人は大変と思いますが、「鬼」になる人が1人、2人と増えて来ているように思います。
皆さん、「きびしく指導される」という事を「ありがたい」と感謝してください。
それが、皆さんの将来を明るいものにすると考えます。
正月のメッセージとして相応しいかどうか疑問が残りますが、今こそ「CHANCE」と皆で目を輝かせましょう。



3。さいごに

 船井総研で勉強した時に、宮内先生が「Action is Innovation!」とよく話されていました。
本当に、その通りと思うようになって来ました。
「3つのワーク」という事で、お客様に、
       「ヘッドワーク・ハートワーク・フットワーク」
と言っていますが、「頭」だけでは、仮説にすぎないのです。
やはり、「心」を込めて、相手にぶつかるという「行動力」が必要なのです。
「お客様の支持」が全てなのです。
現場に出て、生の声で真のニーズをつかむという事が重要です。
「感性」というよりも「嗅覚」という風なより積極的な感覚でニーズを発掘できるようになりたいと思っています。

 
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