<月刊AMI>2007年7月号 Vol.72 ■△▽●○□


1。はじめに


最近、ASPを使ったコンサルティングを始めています。大手企業のものなので、安心してお客様におススメしています。
私は、システムと関連している時が、イキイキとしていると痛感しています。
さて、どんな分野で使われるかと言いますと、「納入業」と言われる旧態依然とした営業スタイルがあります。
この営業革新にASPを利用して、具体的には、マンネリの中で、「羊」になった営業マンは、クルマに消耗品をドッサリ積んでもらって、お客様の場所で営業してもらうのです。
消耗品の営業ですから、お客様も気安く「ついで買い」をして下さるのです。これで、消耗品の売上が5割UPしています。
「狼」の精鋭営業マンには、新製品や製品の営業に特化してもらっています。
「羊」も「狼」もGPS携帯を携行してもらい、どこにいるか分るASPを利用するのです。
営業を革新するのは、「反発」が大敵なのですが、GPS携帯を携行するだけなので受け入れやすいものです。
ASPは月2000円程度です。「羊」には、喜ばれています。


2。切に生きる

今月は、禅の教えから「切に生きる」に少し触れます。浅学ですが、私流にご紹介します。

「昔、道元禅師という方がおられました。道元禅師は、正治2年(1200年)正月2日生まれで、
曹洞宗の永平寺の開祖で『正法眼蔵』を書かれた偉い方です。
この道元禅師に、弟子のお坊さんが
「人間は皆仏性を持って生まれていると教えられたが、仏性を持っているはずの人間に、なぜ、成功する人としない人がいるのか」と問うたのです。
禅師は、「教えはするが、その前に、まず、自分で考えよ」とおっしゃれたのです。
弟子は一晩考えて、「一晩、考えましたがわかりませんので、教えてください」と言ったのです。
道元禅師は、「成功する、しないの差は、努力の差だ」と答えられました。
しかし、弟子は、また、一晩考えて、「同じように努力するのだが、なぜ、差が出るのか分らない」
と聞くのです。
道元禅師は、「努力する人には志があるが、努力しない人にはないのだ」と答えられたのです。
弟子は「志」を聞いて、喜んで欣喜雀躍(きんきじゃくやく)として帰ったが、また、一晩考えて、
「仏性のある人間に、志のある人とない人が、なぜ、生まれるのか」と聞いたのです。
道元禅師は、「志のある人は死ぬという事を知っているが、ない人は本当の意味で知らないのだ」
と答えたという逸話です。要点だけをピックアップしたので、皆さんには、分りにくい部分があると思いますが、お許しください。

さて、この逸話で重要なポイントは、この逸話が、なぜ「切に生きる」なのかという点です。
逸話の中で、「志」という禅師の回答に「欣喜雀躍」したという件があり、その弟子は、さらに考えて「死ぬ」という回答を引き出しているのです。
私は、自分なら「志」を教えて頂いて「なるほど」と感心してしまい、そのままに終わると思うのですが、この弟子は、さらに突っ込んで「死ぬ」を引き出したのです。私は、この「さらに突っ込む」という点がポイントだと考えています。

私たちは、ある権威から「○○だ」と回答を得ると「あ、そうですか」と引き下がってしまう傾向があると思います。
しかし、例えば、「あの物件は、○○に決めた」と言われても「ちょっと待ってください。うちで再提案させてください」と言って、本当に決めたかどうか確認する必要があるのです。
仮に、本当に決めていても「時間をくれ」と食い下がる必要があるのです。
この「さらに突っ込む」行為の有無が、営業マンとしての「知識・経験・根性」に差をつけて行くと思います。
「人生はちょっとの差」の積み重ねと言われます。
例えば、AとBの2社があって、同じように100ずつのお客様を持ってスタートしても、A社は必ず毎回1つのお客様を逃がして、B社が獲得すると、13回で、A社のお客様は87であり、B社は113になります。113÷87≒1.3となり、格差は30%と拡大するのです。
この「30%」は、もう追いつけなくなる差と言われています。87から1つ減る場合でも、約1.1%の減少なのですが、これが、積み重なると「トンでもない」状態になるのです。

貴社の仕事でも同じです。「さらに突っ込む」という事を大切にして実践して欲しいのです。
「負ける理由」はカンタンに見つけられますが、それでは、長期戦では、「勝ち組」に絶対になれないのです。
相手の回答にカンタンに納得せずに、さらに突っ込んで逆転するように頑張って欲しいのです。
「切に」という言葉には、「強く思う」という意味が含まれています。「切に生きる」は「強く生きる」に繋がるとも言えます。一人々々の「切に」が積み重なると、必ず、大きなパワーになって「道」が開けてくるものです。よろしくお願いします。





3。さいごに

最近、「楽笑」さんとお会いする機会が多くなっています。
「元気な店には客がくる 商売は笑い
活気と勢いや 笑てなはれや~」
というBMWディーラーの会長さんです。
楽笑さんから「夢・笑・楽」の3つがポイントだと伺いました。
「夢」をなくすと人生は詰まらなくなると思います。まだまだ「夢」を持ち続けたいと思います。
「笑」と「楽」が「夢」とどう繋がるか理解しがたいのですが、「夢」に向かっていると「困難」のカベを乗り切ることができるのです。
そんな時に、「笑」と「楽」が見えてくるのかも知れません。
因みに「笑」は巫女さんの踊る姿を現しているとの事です。

 
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