<月刊AMI>2007年4月号 Vol.69 ■△▽●○□


1。「1:1.6:1.6の法則」


船井先生から学んだことに「1:1.6:1.6の法則」がある。
これは、レンガ職人の法則とも言うのだが、単にレンガを積めと指示された状態の作業効率を1とすると、何を作るかを教えられて腑に落ちた状態での作業効率は1.6倍に跳ね上がるそうだ。さらに、それを自分で企画した場合、さらに1.6倍となり約3倍の作業効率になるのだ。
私は、もうじき58才になるが、若いSEさんとお客様の要望を聞いて「要件」をまとめて、「外部設計」を書き上げる仕事を請け負っている。私の経験を活かせて、お客様と会話を進めて行くので、若いSEさんが驚くほど早く「絵」に描けるのである。多分、人の3倍は早いと思っている。なるほど「1:1.6:1.6の法則」である。私は、「知識・経験・根性」の3拍子で、これからも頑張って行きたい。



2。ビデオ連動、ちょっと役に立つヒント・・「変革の4月」

私は、昭和48年3月に大学を出て、トヨタオート大阪という会社に入社した。
それから、1年後、大恩人の十河常務(当時)が「栩野君、君も今日から先輩だよ」と声をかけて頂いて、少し、今までと心の持ち方を変えることを教えて頂いた。
それから、30年以上も経過しているが、毎年4月になると「変革の4月」と心の中で叫んでいる。

今年は、「小冊子」を作って、インターネットでプレゼントするという事を始めた。
ぼちぼち申込みが届いて、週1回、発送している。
インターネットの世界だからビジネスになるという期待を持たない方がよいのだが、こういう冊子をつくるという事で少しずつ変化が始まって行く。

この「きっかけ」は、中とじ用のフォッチキスを知ったことから始まった。
会社の女性社員から聞いたのだが、数百円だったので、すぐに購入した。
冊子にするには、裏表と1頁に2頁分を書くことになるが、この工夫も面白く、いい経験になった。
今、「会わずに売る 逆転のNASA戦略」と「AMIのコンサルティングとは?」という2冊を作っている。

こういった「ちょこっとした変革」が大切なのである。
毎日のコツコツとした仕事も大切なのだが、時々、こうした「仕掛け」をつくって変革して行かないと上昇気流をつくる事が難しくなる。「ちょこっとした変革」で自分をいつも新鮮な状態に保って、老化を防いで行きたい。




3。さいごに

「同時進行」という事が重要である。
「人・物・金」という経営資源から考えると、まず、魅力ある商品を開発して、それを武器にして新しい客を探すことになる。
そして、そのお客様に適合するように「人」(多くは、自分)を変化させて行かねばならない。
商品→客→人(自分)という順番になるのだが、一番難しいのが「人」(自分)を変えて行くことである。
「変革の4月」でも触れているが「ちょこっと」がポイントである。
大変革などと考えるから難しくなるのだ。
「ちょっこと」の連続で、徐々に、大きな目標に向かって行くのだ。
世の中の「ビジョン」づくりという手法は、それも大切だが、現実的には、「ちょこっと」の連続が具体的で効果的である。

 
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