<月刊AMI>2005年6月号 Vol.47 ■△▽●○□

1。最近感じること・・「元気・活気・勢い」


「商売」を考えるポイントに「元気・活気・勢い」という3要素を重視しています。
商売で何よりも重要な要素は「元気な商品」と言えます。
元気を「旬」と置き換えるとさらによく理解できます。
何でも「旬」という事が決め手になると思います。
「旬」を外すと値打ちがグーンと低下します。
「旬」であれば、少々高くても思わず買ってしまうものです。
その「旬」をより引き立たせるのが「活気」であります。
いくら「旬」な商品があっても買う人がなければ意味がありません。
多くの人が群がってこそ「賑わい」となって、そのパワーで人を集めるのです。
「さくら」で行列をつくる作戦も重要なのです。
この「活気」をメイクする方法なのですが、お客様につくってもらえる事が理想なのですが、どうしても言う場合、自らの力で「活気」を演出することがポイントになります。
このように「元気」と「活気」をクリアすると次は「勢い」であります。
「勢い」を演出する事、すなわち「断る」という演出なのです。
「順番待ち」という段階を超えて「お断り」する演出なのです。
例えば、もう定時では処理できないので、明日に回ってもらうという配慮です。
すべては「演出」という工夫があれば、「事実」をより引き立たせるのです。
この辺を会得したいものです。


2。ビデオ連動、ちょっと役に立つヒント・・「現状否定と脱化石化」

経営コンサルタントとして約10年の経験を積んで来ました。
これらの経験を通してコンサルタントに期待される要件は何かと突き詰めると「現状否定」と「脱化石化」という2点に収斂してきました。
私のコンサルティングのメインは「売上UP」という事になります。
営業会議や商品会議で「売り方」を検討する訳です。
この会議を通じて新しいベクトルが出来て、全員で取組んで行くのですが、最初は大きな効果を発揮するのですが、徐々に、効果が薄れていくという傾向があります。
この効果が薄れる中で、何もしないといつまでも同じ事を繰り返す現場の特性が出てきます。
この流れを変える役割をコンサルタントに求められているケースが多いのです。
流れを変えるには刺戟が必要になり、「現状否定」という事から始める訳です。
脱「化石」化のための新しい処方箋を作成する必要があるのです。
これを行なうタイミングは「四半期」毎というようにしています。
もちろん、必要なければ次に回しますが、3ヶ月毎に計画が上手く進んでいるかチェックして微調整または大改革を行なうのです。
これらは、どんな企業にも適用できることなので、よく検討して導入されることをお薦めいたします。


3。さいごに

先日、塩川正十郎さん(シオジー)の講演を聴く機会がありました。
国会で「記憶にない・・」と答弁していたのがウソのようなシッカリとしたお話でした。
もちろん、小泉改革の話が中心であったのですが、「改革」の成否は、政治の場合、推進者が任期を気にしない覚悟がポイントだという点もありました。
政権に未練をもっていては「改革」を断行できないという話でした。
最後に、質問時間があって「大阪復権について、先生のお考えを聞かせてください」という場面がありました。
即座に、「大阪はダメです」という話でした。
ポイントは、府民や市民が政治に無関心でいたツケ、すなわち、ひとつは横山ノックさんや黒田さんらを知事にした事で中央政権との距離が遠くなった点、もうひとつは、府や市の役人天国状態を指摘されていました。
役人比率が高すぎるのです。
多すぎる役人を抱えて「改革」を断行するには、府民や市民の支持を得られる「大物」知事や市長を選ぶ必要があるのですが、今の状況では候補者が出る余地がないような感じの話でした。
聞く側にいて「誰か」を求めたい気持ちにイッパイになりましたが、先生の話ぶりではムリな感じがしました。

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