<月刊AMI>2005年3月号 Vol.44 ■△▽●○□

1。最近感じること・・「人脈」


経営には「人・物・金」の3要素が重要だという時代から「情報」が加わって4要素の時代に移行しています。「情報」もいろんな面がありますが、単なるデータというのでは活かせようがありません。「情報」から「情報源」化する必要があるのです。データに対してある切り口をあてて「何か」の目標に向けてシナリオを描くことです。同じように「人脈」という視点も「情報源」化する必要があるのです。単なる「名刺」の状態から脱出させるのです。「人」は本当にいろんな要素をもっておられます。また、それらを教えてくださるものです。ぜひ、「情報源」化して行きましょう。


2。ビデオ連動、ちょっと役に立つヒント・・「プチ変身!」

「天地自然の理」という言葉があります。すべては大きな自然の原理に従っていると言うものです。自然の原理で重要なポイントは、すべてに「命」があって「世代」代わりをして行く点です。何事もこの大きな法則に従っていて、生まれたての頃は「赤ちゃん」の状態であり、すこし経験を積んで自分の意志をもち「成熟」に向かって「革新」的に動きます。そして、「繁栄」の時があって、次第に「保守」的になり、「老」になりエネルギーを失って、やがて「死」を迎えるのです。

「保守」的になる事はある時期重要なことですが、「マンネリ」となっては「活力」が消滅して行きます。この脱「マンネリ」を図ることが今回のテーマです。「プチ変身」と題していますが、すぐにできる事をやりましょうという事です。誰でも「いいなぁ!」と思うことに出会うのですが、アクションすると言う事でも若い時と老いてからでは同じ方でも随分変わります。サミュエル・ウルマンの詩「青春」にあるように「いいなぁ!」と感動する事が大切で、つぎにアクションする事だと思います。

単純な話ですが、物を買うということでも若い時と老いてからでは違ってきます。ちょっと新しい機能があると飛びつくのが「若い」時であり、それが「億劫」になるのが老いてからであります。携帯電話のコマーシャルみたいな状態になってしまうのです。私は、お昼の食事を外でとる機会が多いのですが、できるだけ同じ店に行かないように心掛けています。

「プチ変身」・・それは新しいことへのチャレンジです。ちょっとした「冒険」を楽しむことを身に付けて、できるだけ「老化」を遅らせるようにしたいと思います。


3。さいごに

最近、「社長がなすべき○○の仕事・・」という風な本が出ています。○○が6つであったり、8つであったりするのですが、そんな神様でもないのにと思うのです。でも、「社長」である限り会社を存続させ発展させる責任があるのは事実ですから○○が多くなるのも無理でもないのです。

一方、社員の方から見ると「自分の目」で見るので「1つ」しか写らないものです。6つも8つも同時に出しても現場は混乱するばかりです。あるコンサルタントの方は「売らない客を決める」ことが一番大きな仕事だと指摘されています。「生産性」という視点から見るとそれも一理あります。「混沌」とする現場を一つのベクトルで方向性をつけて「正常」化するという手法であります。現場は「人」でありますから各自の「個性」があるので、その「個性」を活かせながら一つのベクトルをつくる方策が必要になります。

あなたは「一つ」をハッキリ自覚していますか。その「一つ」は時流に適合していますか。その「一つ」で一番になろうとしていますか。船井先生の「時流適応力相応一番主義」を実践したいと思います。

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