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** AMIニュース 2008年 3月29日 **
メールは、弊社のお客様に送っています。 Vol.61
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1.トピックス
27日は、桑田選手の引退ニュースが飛び込んで来ました。
朝ズバでみのもんたさんが中継で
「桑田さんにとって野球とは何ですか?」
と問うたところ、桑田さんは、
「僕を磨いてくれる『砥石』です」
と答えていました。
シビレますね。
なかなか「砥石」と言えないと思います。
現役時代に、ひじの故障で2年間リハビリした時に藤田監督から
「もういいかという軽い気持ちで野球を辞めるな。何度もくらいつけ」
と教えられたそうです。
藤田さんは長嶋・王さんと同世代で「球界の紳士」と言われた人ですが、
自らも肩の故障に苦しみ、現役は僅か8年(119勝88敗)だったのです。
その藤田さんの
「何度もくらいつけ」
という言葉は、桑田選手の心にグサっと入ったのです。
「愛語回天」とは、まさにこの事と思います。
その後の桑田選手の現役生活は、ホントに「七転八起」の22年間活だった
と思いますが、藤田さんの言葉が支えになっていたのです。
「投げる不動産屋」と揶揄された時もあったのですが、素晴らしい「師」に
巡り合ったのですね。
「逆境」こそ「砥石」ですね。
いいドラマです!
私は、経営コンサルタントを目指す時に「修行僧」をイメージしていました。
まだ、僅かに13年の修行でしかありません。
まだまだ「知識・経験」を蓄えて、「着実・前向き・具体的」の信条で、
「根性」を磨いていきたいと思っています。
私の言葉が若い人に「愛語」となるように修行したいと思います。
さて、今日の「楽笑カレンダー」には
「くる人 くる人 みんな福の神さ〜ん」
とあります。
http://www.rakusho.co.jp/
ホントにその通りと思います。
今日の「コラム」は「5力に学ぶ凡事徹底」です。
またまた、長文ですが、よろしくお願いします。
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2.コラム:「5力に学ぶ凡事徹底」について(筆者:栩野 正喜)
■「5力」について
今回は、情報活用法について、私が実施している方法をご紹介したいと
思います。
3月15日号で「ICT」について書きましたが、あるお客様から、
「Informaionは「情報」だが、情報だけでは「情」というものが伝わらない
ので、この「情」をCommunicationに込めるのですね」
というコメントを頂きました。
参照:http://www.web-ami.com/mailnews/080315.html
たしかに「情」なのですが、その「情」を伝えるというのは難しいですね。
心に響くメッセージ(情)という視点が重要ですね。
私は、「心に響く」という点では、トヨタの鍔本先生から
「情報」は「関心」というフィルターを通して頭に入り蓄積されるので、
「関心」というフィルターを磨く必要がある
と教えられました。
皆さんも色んな「情報源」を持っておられると思いますが、
私の「情報源」の一つは、毎日配達される「新聞」なのです。
どの新聞もいろんな記事を掲載しており、各自の関心に応じて記事を
ピックアップするのです。
新聞記事の多くは、テレビのニュースなどでも報じられるので、
私は、その残りの部分に興味をもっています。
毎日、点検しているのは、書籍のPR欄です。
最近では、「5力」という本が出版されてる事を知りました。
この本は、PRでも大筋が分かるようになっていますが、
さらに、インターネットで検索して見ますと結構、詳細に紹介されている
のです。
例えば、著者は、白潟敏朗氏でトーマツイノベーション株式会社の
代表取締役社長との事で、さらに、目次も公開されています。
インターネットでは、同書の目次が次のように公開されています。
第1力「聴く力」で「話し手の心を開く聴き方」ができる。
(聴くモードスイッチ/へそぎき/あいのソナタ(あいソナ)/忍法おうむ
返し)
第2力「考える力」で「ロジカル・シンキング」ができる
(なぜならばシート(なぜシー)/3つにまとめる訓練シート(みつまめ
くん)/メリデメ・シンキングシート(メデシー))(なぜならばシート
(なぜシー)
第3力「話す力」で「説得力のある話」ができる
(セリフ007/にこチラ/具数一(グースーヒー)/結論からいうと、
なぜならば)
第4力「書く力」で「伝わる文章」を書くことができる。「
(これかライティングシート/文書のGood Styleシート(グッシー)
/プリントからスタート(プリスタ)/もじ50/主をぬくな)
第5力「時間力」で「仕事をスムーズに進める」ことができる
(じかん上手/できる私は30から/マイアポもテチョ〜ル/毎日・ときどき
・多分)
と言う具合に魅力的な内容です。
すなわち、「聴く・考える・話す・書く・時間」の5要素を
ちょっと洒落たフレーズにしてコツを書いておられるようです。
新聞広告を参照しますと
★「へそぎき」は、「上手なあいづち」
★「セリフ007」は、「内容は7%」
★「にこチラ」は、「笑顔」
★「具数一」(グースーヒー)は、「具体的」「数字」「一言」
★「できる私は30から」は、「30分きざみ」
と何か怪しそうな言葉も具体的に理解できます。
例えば、「へそぎき」は、「へー、そんなや〜」と相手を受け入れる事を
書いているという風に自分で理解しています。
また、「みつまめくん」という手法は、
多くの方がスピーチなどで活用されていて、
私が最初に出会ったのはトヨタ自動車の担当員をされていた方(名前?)
でした。
具体的には、
1)10分スピーチの場合、3のテーマを「3段論法」で組立てる
2)スピーチの最初に3つのことを話しますと紹介する
3)そして、1つ目は・・と順に話して、
4)最後に、本日は、この3つをお話しましたとまとめる
というものでした。
この類のハウツウ本から「何か」一つ「身になるもの」が発見できれば、
書籍代(この場合、1,365円)は安いものと思っています。
■「一つを徹底する」
ハウツウ本には、「○○100の法則」と言う風なタイトルの物がありますが
実際には、100も同時に実践できる人はいないと思います。
上記の「5力」という本は、「特製シート8枚つき」とありますので、
その中で「一つ」自分が実践するシートがあれば御の字です。
何事も「出来る事一つを徹底する」(凡事徹底)が基本です。
ところが、誰しもそうはいかないのが人情なのです。
「あれこれ」と次から次へと新しい事が現れるのです。
私が船井総研で勉強した時の宮内先生は
「発散ばかりでなく収束させる事が大切だ」
と教えてくださったのを思い出します。
平成6年の話なのですがコンサルタント養成学校に通った時の話です。
大阪の同期生は30名ほどいました。
それぞれコンサルタントを志す方ですから、
いろんな経験や能力を持っておられるのです。
しかし、私を含めて、人間の特性として
「無いものねだり」で「願望」ばかりを追い求めるのです。
宮内先生は「心観学術体」という事で、何事も
「心」・・経営理念のような一点に煎じ詰めた凝縮されたもの
「観」・・その凝縮されたものをベースにした行動基準
「学」・・業種業態に応じた経営ノウハウ
「術」・・実際に実践できる技術・手法
「体」・・その技術・手法を実践できる能力・体力・気力・根気
の5つの要素が重要であると話されていました。
実際には「体」のところが「金」になるのです。
この「金」になる「体」や「術」が大切だと教えられたのです。
多くの経営者は
「神風が吹くのを期待する」
かのように即効果の成功事例に群がるのです。
成功事例を学ぶことは大変重要なのですが、
自社には、それなりの歴史があるので、「学」レベルでノウハウを仕入れても
自分たちの「経験」を活かせる「術」でないと現場(体)は身動きできない
のです。
小泉さんは「抵抗勢力」と言いましたが、
新しいことが現実とギャップが大きいと誰も動けなくなるのです。
よく「改善の4人衆」と言うのですが、
1)トンでもないことを言い出す人
2)そのトンでもないギャップを埋める方法をヒラメク人
3)そのヒラメキを徹底して実践し「術」化する人
4)その「術」を横展開する人
という4つの役割を果たすことが重要なのです。
だから、フランチャイズに加盟して「マニュアル」を購入しても、
「改善の4人衆」と「時間」が欠けると自分のものに出来ないのです。
「マニュアル」を買っても、出来ることから一つずつという
「凡事徹底」
の精神で進めるのです。
「マニュアル」が「神風」になると期待するのは「妄想」に過ぎないのです。
「出来ることからコツコツと」が大切です。
■「凡事徹底」
イエローハットの鍵山会長は
「10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史になる。 50年神のごとし」
とおっしゃっているそうです。
「凡事」とは、
A:当たり前のことを
B:バカにしないで
C:チャンとやる事
なのです。
よく「三日坊主」と言いますが、人は、なかなか継続できないのです。
「凡事」は、人によって違って来ます。
私にとって、このメールを書くことは「凡事」なのです。
私の「才能・経験・根性」の3拍子にピッタリなので「凡事」なのです。
いろんな方から「よく書けるね」と半分、あきれ顔で声をかけて頂きますが、
全く苦痛ではないのです。
私は、「凡事」には、そういう面があると思っています。
しかし、組織になると
例えば「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾け)という言葉があるように、
ベーシックな整理・整頓・清掃・清潔という作業を
「躾ける」というパワーが必要になるのです。
鍵山さんは「そうじの会」で有名でいらっしゃいますが、
「5S」のうち「清掃」「清潔」という2点が「凡事」となる事を
10年偉大なり、
20年畏るべし、
30年歴史になる、
50年神のごとし
とおっしゃっているのです。
「10年偉大なり」は、「凡事徹底」とは言っても崩れやすいと言う戒めでも
あると思います。
最近の若い人は「躾けられる」ことに慣れていないのです。
私は、「風土」で「躾ける」ことが重要と思っています。
新人として会社に入って来た時に、
「凡事徹底」が社内に行き亘っていて「社風」となっている
事が重要なのです。
「10年偉大なり」は、「風土」が完成していることを意味しているのです。
「凡事」=「ABC」
A:当たり前のことを
B:バカにしないで
C:チャンとやる
この徹底が重要なのです。
■まとめ
・「情報」は「関心」というフィルターを通して頭に入り蓄積される
・「何か」一つ「身になるもの」が発見
・「発散ばかりでなく収束させる事が大切」
・「凡事」=「ABC」
■当「AMIニュース」のバックログは、
http://www.web-ami.com/mailnews/main.html
でご参照ください。
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