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     ** AMIニュース 2007年10月14日 **

     メールは、弊社のお客様に送っています。 Vol.32

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1.トピックス

暑い日々からようやく「秋」らしくなって来ましたが、
「風邪」を引いている人が多くなっています。

体調管理が難しいですね。

皆さん、お互いに気をつけましょう。

貴乃花師匠があるTV番組で奥さんと2人で旅行する放送があったのですが、
この中で、2人で魚釣りする場面があったのですが、
奥さんがビギナーズ・ラックでドンドン吊り上げるのですが、
その反面、貴乃花さんは釣果ゼロだったのです。

貴乃花さんは、
「悪い時ばかりではない。今は、ジッと我慢!」
と呟いていたのが印象的でした。

勝負の世界で極めた人の一言なので大きなものを感じました。

それに引き換えて、ボクシングの亀田選手は、見苦しいものでした。

そして、チャンピオンの内藤選手の苦労話などを聞くと、
「人間力とは?」を再認識しました。

「苦境にこそ磨かれる」は真実と思います。

「もっともっと「苦境」を乗り切らねば」と思いました。


今日の「楽笑カレンダー」には
「人はひとりで生きられない だれかに何かと世話になり 感謝しなはれや〜」
とあります。

ホントに「だれかに何かと世話になり」は、実感します。

サラリーマン時代は余り感じなかったのですが、
独立して頑張っていますと困った時に、ホントに思わぬ人に助けられますね。

亀田家の方々もこの言葉を噛み締めると良いですね。

でも、ムリかな?


さて、今日のテーマは、「PDCAサイクル」です。

またまた、長文ですが、よろしくお願いします。


☆「明るいビジネスネット」に掲載
https://www.akaruibn.com/presentop.jsp

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2.コラム:「PDCAサイクル」について(筆者:栩野 正喜)

■「基本」に戻る

9月23日号で「雑用優先」を取り上げ、
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★ 一流の人はすぐにやる
★ 二流の人は後でやる
★ 三流の人は後でやろうと思って結局やらない
==============================================
という定義をご紹介し、
この「あとで・・」
という気持ちが災いすると書きました。

その後、「一流」を実感する電話を頂きました。

それは、「変革」(前々号)や「3つの革新」(前号)で、
トヨタのマークX「Zio」を例に取り上げましたが、
ある方から「興味をもって見に行ったが、どうも期待はずれだ」と
電話を頂いたのです。

丁度、その方は「そろそろ・・」というタイミングだったのかも知れませんが、
それにしても即アクションされた点に敬服すると共に「例」を慎重に検討する
必要性を痛感したのも事実です。

その方と話したのですが、
最近のCMは「Xシーター」という高級セダンのイメージを打ち出していて
期待感を持たれる方もおられると思いますが、
実際には、「マークX」をベースにワゴン化したというよりも、ベースは
「マークX]なのだが、別途設計した6〜7人乗り派生車種のような感じで、
実物の直感的な印象は「ハリアーのような気がする」
と話しておられました。

そして、
「ちょっと期待したのだが、マークXという洗練感がない」
という事で二の足を踏んでいるとおっしゃっていました。

私は、「変革」の事例として
新基軸のコンセプトとして、「セダン」&「ミニバン」打ち出して
製品化したと取り上げたのです。

トヨタは、カローラでも箱型カローラとして新しい車種を発表しています。

随分前は、マークU、クレスタ、チェイサーの3つ子車があったのですが、
これらは、車名を変えていました。

また、カローラは、セダン・フィールダー・ランクスと3タイプになって
いました。

これらは、例えば、ボンネットの形状は同じというような共通点があり、
ここから見れば「カローラ」とイメージ出来たのです。

マークX「Zio」や箱型カローラは、今までの事例とは異なっている
ようです。

実際に、実物を見に行った方がおられて、少し、ガッカリさせた
という事実に驚いています。

もう少し、自分でも体験した上で「事例」として取り上げることの
重要性を痛感しました。


■「原点」に戻る

さて、実際に「変革」とか「3つの革新」と触れましたが、コンサル的な
大きなことを書いたと反省しています。

今回は、そんな大きな事柄ではなく、「葉隠れ」の教えのように、
●「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」
●「大事の思案は軽くすべし、小事の思案は重くすべし」
という2点を再認識したいと思います。

まず、「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」という心得なのですが、
「国家の品格」ではないですが、「これぞ、日本!」と叫びたくなる美学
と思います。

若い人に「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」という言葉がどのように
響くのか?と思います。

5月30日号で「切に生きる」で道元禅師と弟子の問答をご紹介して、
「志のある人は死ぬという事を知っている」
と禅師の言葉の重要性を書きました。
http://www.web-ami.com/mailnews/070530.html

この「死ぬ」を覚悟することは普遍の課題なのだと思います。

きっと、若い人も「共鳴」するものと確信します。

●TVで「働きマン」という新番組がスタートするようですが、
「男スイッチ」というキーワードが「売り」のようです。

原作はマンガ本で女性作家のようですが、
ひょっとすると女性の方が「死ぬ」という美学に行き着くのではないか
と思っています。

原作もTV番組を見ずに「引き合い」に出すと
マークX「Zio」と同じになりそうですが、
ちょっと話題性のあるCMに惹かれました。

それにしても、現実の社会では、戦後60年も続いた「アメリカ偏重」から
生じる様々な社会現象が引き起こっています。

・ストレスから来る「うつ病」や「自殺」、そして「殺人」
・「金」だけを追うモラルが欠けた財テクや食肉工場
・たがの緩んだ公務員の不謹慎事件
・「政治とカネ」の不透明な論争
・国際貢献と銘打つ自衛隊の海外活動
など

「論理」や「結果」に偏重し、テクニック優先的た風潮が強くなって、
「人」って、どんな存在と思っているか?
と問いたくなる社会現象なのです。

最近では、ビールが飲みたいからコンビニ強盗して、追いかけられたから
手持ちのナイフで店員を刺し殺すという事件や、自分の恋のために、子供を
殺すという風な節操欠如な事件が多くなっています。

阿倍首相が戦後レジュームからの脱却と旗を揚げて「右傾化」の方向に
歩み出そうとしましたが、そのいう反動が必要な時期だと思います。

何か「心」を立て直すことが重要な時代です。

ケネディの演説ではないですが、
「自分が何を出来るのか」
をさておいて、
「あわよくば、楽して、いい目をしたい」
という人が多くなっています。

私は、「武士道」を「サラリーマン道」と置き換えて
●「サラリーマン道とは○○と見つけたり」
という○○を自問したいと思うのです。

究極は、「○○=死ぬ事」という滅私奉公の方に一度戻ることが大切だと
思います。

昔は、「丁稚奉公」から始まったのですが、今は、新入社員様という事で
内定者にホテルでの会食などと「もてなし」する事から始まっているのです。

丁稚奉公で下働きをしながら、上の働きを見て覚えた時代と違って、
長い新入社員教育でチヤホヤされるのでは、
「○○=死ぬ事」
には到底、行き着くとは考えられないと思います。

「そういうお前は、どうだ?」
と言われそうですが、私は、新入社員時代は、自分の所属するセクションの
雑巾がけを自発的に行い、先輩の女子社員から
「私たちが雑巾がけをするから止めてくれ」
と言われるまで行いました。

何故なら、社長面接の時に、病弱だったので採用して欲しい一心で
「親から丁稚奉公する心算で頑張れ」
と教えられていると話したという事実もあったのです。

「懐旧主義」ではないですが、「下積み」生活をもう一度見直すことも
重要と思います。


■「小事の思案は重くすべし」

「基本」とは何か?

コンサル業界では、「経営の7M」と言って、
Man(人:労使関係)
Machine(機械:生産設備)
Material(資材:購買・物流)
Method(方法:品質管理・生産管理など)
Management(管理:組織・製造経営の管理項目など)
Money(財務:資金調達と内部統制)
Market(市場:顧客満足)
の7つが必須要素と言っています。

確かに、7つの要素が絡むのでしょうが、
●本当に、「経営」って何?
と考えると
もっとシンプルなものに凝縮できると思うのです。、

広島でリフォーム業を経営されているマルコシさんを例に上げますと
「そうじ・あいさつ・はがき」
とシンプルに実践されています。

社員に「これだけは!」という事を明確にして、
「躾ける」という事が肝心なのです。

★まず、「そうじ」ですが、毎朝、全員で道路の清掃(並大抵のものではない)
を行い「汗」をかくことから始められています。

休日には、ボランティアで駅や学校・公園などのトイレ掃除も実践されて
います。

朝は、体温が上り切っていない方もおられるのでしょうが、
この「そうじ」で身体をウオームアップするのは、よい方法と思います。

★次に、「あいさつ」は社会人の基本ですが、これが出来ない人が多くなって
います。

自ら、朝の掃除の際にも道行く人に挨拶されていて、地域の方々と
「あいさつ」のラリーというホット・コミュニケーション
を実現されています。

★「はがき」は、1人が毎日5枚出すということを実践されて、
会長的存在の木原先生(私を含めて多くの方が尊敬しています)が
率先垂範されています。

というシンプルなものと思います。

このシンプルな「躾け」で、
「汗」の部分、「心」の部分
をうまく鍛えておられます。

葉隠れの
「大事の思案は軽くすべし、小事の思案は重くすべし」
をうまく日常管理に取り入れられています。

ぜひ、参考にされると良いと確信します。


■「PDCAサイクル」

しかし、自分を含めて「基本」を考えると
「PDCAサイクル」
という事に戻ります。

これは、皆さんもよくご存じなのですが、
P:「計画」・・○○しようと思う
D:「実践」・・○○を実践した
C:「気づき」・・実践した結果から「気づく」
A:「方策」・・気づいたことを方策化する
という4要素をP→D→C→A→P・・と循環して行くことなのです。

が!実は「P→D→C」で終る「やりっ放し!」状態なのです。

多くの会社では「日報」というものがあって、
現場の方は、この「日報」に報告内容を書いています。

ところが、「日報」は「一方通行」なので、
段々、報告内容がいい加減になって来ているのです。

これは、書く人の責任ではないのです。

「あれって、どうなっている?」
という一言もかけない上司が悪いのです。

自分から声をかけない人に限って
「あいつは・・!」
という風に一方的に攻める傾向があります。

現場の人を「やりっ放し」状態にしておいて、
管理職も経営者は、マネジメントしているのか?
と疑いたくなるのです。

「上が困らない」と思うと現場は「安きに流れる」のです。

これは、「人情」です。

「現場は鏡」と言いますが、「日報」でPDCAのサイクルが廻っている
会社は、多くの「気づき」から始まって原因・対策を考えた「改善提案」
となって上層部に上ってくるものです。

最近は、グループウエアが普及していますので、
「PDCAサイクルを回す」
がやり易くなっています。

「あれって?」
の一言を上司がかけることからサイクルが廻ると言えます。

こんな「小事」を徹底することから始めないと
「見かけ」の業績回復が出来てもすぐに「崩壊」してしまいます。


■まとめ

・トヨタの発表を鵜呑みして失敗した。
 自分でも体験した上で「事例」として取り上げる

・「葉隠れ」の教え、
●「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」
●「大事の思案は軽くすべし、小事の思案は重くすべし」

・「働きマン」(マンガ・TV番組)の「男スイッチ」

・シンプルな日常管理で「躾け」

・「あれって?」の一声でPDCAサイクルが廻る

 

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