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     ** AMIニュース 2007年 8月26日 **

     メールは、弊社のお客様に送っています。 Vol.25

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1.トピックス

まだまだ、残暑が厳しいですね。

立秋、処暑と24節季が移り変わり、暦上では、秋に向かっていますが、
あまり実感しない日々が続いています。

しかしながら、高校野球が終わると
不思議とせみの声も静かになっていました。

着実に季節が変わっていると感じています。

さて、あなたの秋は
「食欲」、「読書」、「スポーツ」それとも「???」
ですか?

世界陸上の大阪大会が始まり、初っ端からマラソンで団体で金メダルでした。
為末選手は予選で失格ですが、室伏選手は本戦へ進出しました。
朝原選手の100mも9秒台突入を期待したいと思います。

見るだけの「スポーツの秋」も楽しいですね。

いつもの楽笑さんのカレンダーには
「女心と秋の空 男心は夏の空 いつもあんたは うわの空」
とあります。

今日は、「うわの空」ではないですが、「ジーランドの野鴨」について
書いてみました。

「生活習慣」の難しさを痛感しています。


☆「明るいビジネスネット」に掲載
https://www.akaruibn.com/presentop.jsp

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2.コラム:「ジーランドの野鴨」について(筆者:栩野 正喜)

■「IBMに学んだこと」

私は、哲学には不案内なのですが、IBMを通して
実存哲学者キェルケゴール(Kierkegaard)の「ジーランドの野鴨」
という話を学んでいます。

この話は、デンマークのジーランド地方のある湖に、
毎年、翔んで来る「鴨」と老人の話です。

毎年、越冬で飛来する「鴨」たちを見ていた老人が
ある時、その鴨たちに「餌」を与えるようになったのです。

当然、鴨たちは、最初は警戒するが、一羽が味をしめると
順々に、楽して餌にありつけることに味をしめるようになり、
鴨たちは「餌」を求めて他の湖へ飛ばなくなったのです。

このようにして、この湖に居ついた「鴨」たちは、
ドンドン、野生を無くした鴨は家禽化してしまい、
まるで「アヒル」みたいに肥えたのです。

そして、ついには、羽ばたいても翔べなくなったのです。

ある年、その老人が死んでしまいました。

さぁ、どうなるのか?

もちろん、「餌」をもらえなくなった鴨たちは、
自分で「餌」を獲らねばならないが、
もう時はすでに遅しで、他の湖へ飛んで行こうにも翔べないのです。

そして、春の雪解けで濁流が湖に流れこんで来て、
鴨たちは、なすすべもなく押しながされたという話です。

まさに「甘い生活習慣」の恐ろしさを教えているのです。

IBMの創業者トーマス・ワトソンは、
この話に衝撃を受け「Be wild duck!」を合言葉にして、
「餌を人間から与えられ、太って飛翔できない野鴨になるな、
常に数千キロを命懸けで渡りゆく精悍な野鴨であれ。」
と長年にわたって社員教育しているのです。


■「性格は顔に出る、生活は身体に出る」

この言葉は、ある女性から教えてもらったのですが、
女性の間で言われているようです。

なかなか、ズバリ!
の表現なので、自分にグサリ!と来るものがあります。

まず、「性格は顔に出る」という部分ですが、
痩せぎす、目が釣りあがっている、口が大きい・・
と特長になる部分がありますが、
単純に「こわそう!」という顔つきの方でも、
話して見ると穏やかな人もおられるのです。

後半の「生活は身体に出る」ですが、
大食い女王と呼ばれる「ギャル曽根」さんですが、
ナント45kgほどのようです。

「痩せの大食い」という言葉があるように、
大食漢だから太っているというものでもないのです。

では、私自身は、どうなのか?
・いかにも「優しい」丸い顔つき
・いかにも「おっとり」している太った体形
であります。

しかし、そうは言っても内心では、
・「イラチ」で、ちょっとの間もジッとしていられない
というのが本音なのです。

確かに、「食事コントロール」をする必要があり、
お医者様にも「減量」を促されています。

コンサルタントとして、お客様に「変革」を要求する立場なので、
・本来ならば、健康管理のためにも「減量」に取り組む必要があるのですが
・現実には、その「減量」作戦が維持できない
というジレンマを長年持ち続けているのです。

誰でも同じなのですが、
・自分の行いは、都合の良いことばかりが目につくのですが、
・他人の行いは、欠点ばかりが目につく
という矛盾した特性をもっているのです。

ここを突付かれると「ギャフン」と言わざる得ないです。

しかし、「生活習慣」を変えて行かねばならないと思っています。


■「徳性・知能・技能・習慣」

実は、広島の木原先生から教わった事なのですが、
安岡正篤先生(1898年-1983年:陽明学者・東洋思想家)は、
「人格」を語るのに、
「徳性・知能・技能・習慣」の4要素が絡んでいる
と教えて頂いたのです。

私の考えですが、
「徳性」や「知能」や「技能」は、「蓄積」が効くものであり、
最後の要素である、
「習慣」は、「蓄積」ではなくて「持続」というもの
と区別しています。

公式化すると
★「人格」=(「特性」+「知能」+「技能」)x「習慣」
となります。

「習慣」というのは、
一挙に、ゼロにもマイナスにもする大きなウエート
を持っているのです。

従って、
「心」に思ったことを「行動」に移し、
それを実現するまで「習慣」化する
ことが大切なのです。

その重要性を松下幸之助翁は「訓」として、
★ 心が変われば、行動が変わる
★行動が変われば、習慣が変わる
★習慣が変われば、人格が変わる
★人格が変われば、天命が変わる
と教えておられます。

最初の「心」へのインパクト度合いにもよるのですが、
インパクトが小さいとすぐに満足してしまい
習慣化される前に「元の木阿弥」に戻ってしまうのです。

「嬉しい」・・3日で忘れる
「感激」・・3ヶ月で忘れる
「小感動」・・3年で忘れる
「大感動」・・一生、忘れない

まさに「初心」をすぐに行動に移して「架空」から「現実」にし、、
さらに、何度も徹底して実践することで「コツ」を得て、
その「コツ」をハッキリと確認することで「信念」化し、
自分のものにすることが大切なのです。

ところが、私もそうなのですが、ちょっとした思い付きのアイデアなどは、
すぐに「あきらめて」しまうのです。

「手応え」が必要なのですが、
小さなことでは「かったるい」と不遜な態度になってしまうのですが、
ホントは、この「小さな喜び」を大切にすれば、
「活気」というものが「人」を集めるようになるのです。

「習慣」は、ゼロにもマイナスにもなると書きましたが、
「小さな喜び」を忘れてしまい
やり始めたことをやめてしまうと、
今までの蓄積がゼロになってしまうのです。

イエローハットの鍵山相談役は、別な角度で、
★10年続ければ、偉大なり
★20年続ければ、畏るべし
★30年続ければ、歴史なり
と評価されています。

「10年」はホントに偉大なもので、
その「動機」の大きさ、深さだけでは続かないものと思います。

論語の中で、孔子は、
15才・・志学(自分の道を志す)
30才・・而立(その道で一本立ちする)
40才・・不惑(その道でリーダーシップを発揮する)
50才・・知命(天命を知って後継者づくりを行う)
60才・・耳順(後継者を受容する)
70才・・従心(思うがままに)
と振り返っています。

私は、46才の時に開業して、経営コンサルタントの道を歩み出し
もう、12年経過したので、鍵山流では、
★10年続ければ、偉大なり
なのですが、実は、58才になっているのに、
「知命」の後半でありながら、「後継者」づくり
が出来ていないのです。

これからは、遅まきながらも「後継者」を育成したいと思っています。

まだ、直接、「人材」が現れた訳ではないですが、多くの人たちに
チャンスを与えられるように活動して行きたいと思っています。

自分の得意なことで、若い人と接することができるように
「仕掛け」を構築して行きたいと思っています。


■まとめ

・「Be wild duck!」(IBMの創業者トーマス・ワトソン)

・「性格は顔に出る、生活は身体に出る」
 これを習慣で変えるのは、並大抵のことではない
 
・「徳性・知能・技能・習慣」は、数式化すると
 「人格」=(「特性」+「知能」+「技能」)x「習慣」
 であり、「習慣」でゼロにもマイナスにもなる

・イエローハットの鍵山相談役、
 ★10年続ければ、偉大なり
 ★20年続ければ、畏るべし
 ★30年続ければ、歴史なり

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