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     ** AMIニュース 2007年 8月12日 **

     メールは、弊社のお客様に送っています。 Vol.23

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1.トピックス

いよいよ、お盆休暇の週に入りました。

最近では、カレンダー通りという企業も多いのですが、
この「お盆」という習慣の変化が気になります。

いつもの楽笑カレンダーに
「人は一人で生きられない だれかに何かと世話になり 感謝しなはれや〜」
とあります。

ある女性が「毎朝、ご先祖さま一人一人にお経をあげるのが日課です」
とおっしゃっていましたが、
何か忘れたものを強烈に思い出させるインパクトがありました。

「過去帳」というものがありますが、皆さんは中身をよくご存じですか?

私は、今まで「シーン」の一部にしか映っていなかったものです。

「ご先祖さま」という命のつながりをもう一度、考え直してみたいと
最近、つくづく、思っています。


☆「明るいビジネスネット」に掲載
https://www.akaruibn.com/presentop.jsp

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2.コラム:「人生が変わる瞬間(とき)」について(筆者:栩野 正喜)

■「24時間テレビ」

日本テレビの「24時間テレビ」は、18〜19日に放映されますが、
そのメイン・テーマは
「人生が変わる瞬間(とき)」
だそうです。

まだ、放送されていないので、内容は分かりませんが、
「人にドラマがある」
のですから、
いろんな「「人生が変わる瞬間(とき)」
が紹介されると思います。

「ドラマ」には、必ず、「苦境」という試練があり、
それを克服しようとする主人公の「姿」に
「感動」があると思います。

また、蛇足ですが「24時間マラソン」の走者は、萩本欽一さんです。

66才の高齢で、灼熱地獄の中を走られる姿は、
きっと、今までにない「大感動」のドラマだと確信しています。

万一、途中で断念されても、このトライアルには、大きな意義があると
思っています。


■私の「人生が変わる瞬間(とき)」

さて、またまた、長文になりますが、私の
「人生が変わる瞬間(とき)」
をご紹介したいと思います。

「まぁ、一介のコンサルタントの『人生が変わる瞬間(とき)』を
知ってもなぁ」
という声が聞こえて来そうですが、
少し、お付き合いをお願いします。

私の58年間の人生にもいろんな「ドラマ」があったのですが、
その中で、人生の方向性を変えたのは
★関学を卒業して、トヨタオート大阪に入社し、コンピュータを担当した事
★IBM系ソフト開発グループUOSの一員となり社外のソフト開発をした事
★トヨタ物流改善プロジェクトのモデル店になった事
★トヨタオート大阪を辞めて大阪情報システムへ入社した事
★経営コンサルタントを目指して有限会社エー・エム・アイを創業した事
という
「学生」→「サラリーマン」→「転職」→「独立」
の大きな方向転換があったのでした。

それぞれの事柄はホームページにご紹介していますので、
★「すべてはクルマが売れるコンピュータで始まった」
  http://www.web-ami.com/cl/index.html
★「それは1枚のブレティンで始まった」
  http://www.web-ami.com/br/index.html
をご参照してください。

この5つの「人生が変わる瞬間(とき)」の中でも、
今日、業務改善コンサルタントをする「志」の芽生えがあったのが、
★「トヨタ物流改善のモデル店になる」
だったのです。

「ドラマ」ですから「逆境」が必要なのですが、
この
「トヨタ物流改善のモデル店になる」
にも
大きなドラマがあったのです。

この辺の事情は「すべてはクルマが売れるコンピュータで始まった」の
58話から66話にご紹介していますので、
ここでは、一部ポイントをご紹介に留めます。

59話では、
『・・トヨタのO課長が事前調査という名目で来社されました。
私が、担当して会社の状況や物流センターの進み具合を説明しました。
物流センターは守口市にありましたから、クルマでご案内もいたしました。
この車中でO課長は
●「実は、トヨタの中でオート大阪さんをモデル店に選ぶのに
反対意見も多いのだ。幾ら上司のK部長が福井社長と懇意であっても、
困るのだ」と話されました。
これには驚きました。・・』
とありますように、
いきなり「モデル店に出来ない」という先制攻撃を喰らったのです。

次の60話では
『・・それから、1週間ほどしてT課長が来社されました。
この時も、私が担当して社内の案内などをいたしました。
T課長は、
●「物流センターを立てているのだから、それなりの構想があって
やっているのではないか。それでは、トヨタが手伝いする必要がないので、
もう良いのではないか」
と切り出したのです。
これにも、大いに「びっくり」しました。・・』
とあるように
またしても、T課長にも「ダメ」という先制攻撃を受けたのです。

このように、2人の課長さんに「ダメ」と言われながら、
私は、トヨタ本体の直接指導による「トヨタ方式」を粘って導入したのです。


あまり生々しく書くと誤解も生じますので、この程度にしておきますが、
ホームページも参照して頂ければ、もう少し、ご理解して頂けると思います。


■「人生を変えた言葉」

「トヨタ物流改善プロジェクト」のモデル店を勝ち取ったのですが、
この事が私の人生観を大きく変えたのです。

トヨタのT課長が、「物流改善」導入指導ということで
約1ヶ月にわたって講習をしてくださり、
「トヨタ方式」のイロハを学んだのです。

注)トヨタの生産管理は、「一個流し」と言われるように
調達から納入までをスルーな「物流」と捕らえるのです。
ここが、大きなポイントです。

もちろん、
「4S」・・整理・整頓・清掃・清潔
「3ム」・・ムダ・ムラ・ムリ
「JIT」・・整流化・標準化・平準化
「人材育成」・・「気づき」「ロ卒啄(ソッタク)」
などのベース・コースを習ったのですが、
この中で、私は、
「ロ卒啄(ソッタク)」
という言葉に感銘したのです。

「ロ卒啄(ソッタク)」は、調べると禅宗の言葉だったのです。

「ロ卒(ソツ)」は、ひよこが卵から孵化する時に発するピヨという鳴き声
「啄(タク)」は、その声を聞いて親鳥が嘴で突付いて殻をやぶる事
を意味しており、
このタイミングが大切だということで
「ロ卒啄(ソッタク)の機」
と言うと習ったのです。

当時、私は、経営企画の課長で、
これから「トヨタ方式」で社内改善をする
という時期だったので、
ホントに「目からウロコ」状態だったのです。

その頃、トヨタの方から
「愛語回天」・・相手を思ってかけた言葉で、その人に人生が変わる
「南禅寺のお坊さん」・・子を思う親のありがたさ
などの話を連続して聞く機会があったのです。

このような事から「禅の言葉」を勉強するようになったのです。

このようにして勉強した中に
「随所為主、立処皆真」(随所に主となす、立つところ皆真なり)
があります。

意味は、
「その処で、この人がいないと困ると思われる、かけがえのない存在(主)に
なることを心がけよ」
という事なのですが、
経営企画を担当していた私に、
「営業やサービスの現場で頑張る人を社内に紹介する」
という発想の転換をさせたのです。


■「随所為主、立処皆真」

私は、現在、業務改善のコンサルタントをしています。

「業務改善」の手法は、
★「整流化・標準化・平準化」(JIT改善)
★「システムによる見える化」(ABM管理)
という2つに凝縮しています。

もちろん、雇ってくださる経営者の要請がないと出来ないのですが、
私の基本方針は、社名AMI(仏語、仲間)に凝縮しています。

「仲間」という視点を持ちながら、
Advanced Management with Information
すなわち、
「情報」を活用して先進的な経営を行う
という意味を込めた社名なのです。

「コンサルを誰のために行うのか?」
は、重要なポイントなのです。

「誰のために」・・もちろん、雇ってくださる経営者のために
なのですが、
「それを実現する」・・社員さんがイキイキする
という方法で、
現場の体温を上げて行く事で実践してもらっているのです。

決して、「実践させる」ではないのです。

その為には「立処皆真」(立つところ皆、真なり)という事、
すなわち、
★目立つ部署ばかりでなく、裏方で支援する部署も巻き込んで
という「複眼」で指導しながら、
「随所為主」(随所に主(あるじ)となす)
即ち、
★実際に苦労する人をスターとして紹介する
という「スター発見」をしているのです。

人材育成の第一歩は
インフォーマルなリーダーづくり・・主(あるじ)づくり
なのです。

「陽の当らない部署」が必ずあるのです。

しかし、この方々が最終工程を担当しているので、
「顧客満足」の仕上げを彼らが行っているのです。

この点を心得て、現場で一緒に「汗」をかきながら、
★「4S」(整理・整頓・清掃・清潔)
から始まる改善を
★「システム」という視点で支援
を加えて「見える化」で促進しているのです。

「泥臭い」というのが皆さんの印象かも知れませんが、
「社員」さんがイキイキするのが一番なのです。

それを忘れないで「業務改善コンサルタント」をやって行きたい
と思っています。


■まとめ

・誰にもドラマがあり「人生が変わる瞬間(とき)」がある

・ドラマは「逆境」を越える「姿」に感動がある

・「ロ卒啄(ソツタク)」は、トヨタから教わった禅の言葉

・「随所為主、立処皆真」で、全体を巻き込んで行くコンサル手法

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