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     ** AMIニュース 2007年 4月27日 **

        当メールは、弊社のお客様に送っています。

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1.トピックス

先日、NHKの「ためしてガッテン」という番組を見ました。

「衝動買い」という心理を分かりやすく説明していました。

ご覧になった方も多数おられると思います。


この中で「アンカーリングの法則」というものが本質を突いていました。

お店のウインドーに飾ってあるものは、一番高いものを選んでいます。
ウインドー・ショッピングで、この高い価格が頭にインプットされて、
これが判断の基準になるのです。(船のイカリに例えてアンカーという)

お店に入ると同じ種類のものが少し安く表示してあると価格差以上に
「安く」
感じるのだそうです。

渡辺徹さんが「普段は、僅かな価格でみみっちくなるのに、家などを見に
行くと、購買パターンが荒くなる」と言っていました。

何千万円ものを見ていると、2000円のランチが平気になるのです。


同じように、暗算するのですが、
1x2x3x4x5x6x7x8x9と
9x8x7x6x5x4x3x2x1
とでは、同じ結果になるのですが、
9x8x7・・の方が、4倍ほど大きな答えになっていました。

これも「アンカーリング」です。


「衝動買い」は、他にも「心理」が働くのです。
・先着xx名
・限定品
・地域限定
なども有名なものです。


「行動経済学」というのだそうですが、結構、面白いと思いました。


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2.コラム

「あわて者の誤り」
(筆者:栩野 正喜)


トヨタから教わった事に「あわて者の誤り、うっかり者の誤り」という話が
ある。

私自身が「あわて者」という性格もあって興味深く、今も頭に残っている。

改善という仕事をしているといろんなケースに遭遇するのだが、
「あわて者」は、目先が利くので現象に振り回されて、本当の原因を突き止めず
に対応して、段々、悪くする悪循環に陥るのだ。

逆に、「うっかり者」の場合、実際にトラブルの気配があっても気づかずに
ドンドン経過して取り返しのつかないほどに問題を大きくする。

何事もドンぴしゃり(just in time)が良いのだという教えで
ある。

図式にすると

       あわて者       うっかり者
         ↓           ↓
=========☆=====■=====X=======>
               ↑
              トラブル

という感じである。


この「あわて者の誤り、うっかり者の誤り」は、「物づくり」の現場に限らず、
「人」そのものの問題として普遍的な課題である。

「あわて者」という人は、どちらかと言うと頭の回転が速い法なので、先を
見る傾向がある。


私は、13年前に船井総研で「客員経営コンサルタント」の勉強をしたのだが、
その仲間たちは、やはり「先」の見える人ばかりであった。

私と同じように独立した人も数年も我慢できずに、転業した人が多かった。

同じように、船井総研にいたコンサルタントたちも数多く辞めている。


「人生一路」という言葉があるが、可能な限り進路を変えない方が良いのは、
分かりきったことである。

「事業」を志して、少し「カベ」にぶつかったとしても、
そこで、先を読むというのでは「うっかり者」以前の問題である。

自分が「光る」ためには、経験を積んで「磨く」ことが重要であり、
そのためには、「不撓不屈」の精神で困難を乗り切る覚悟がいる。


ところが、コンサルタントを志すような人が、普通の人(表現がまずいかも
知れないが)と同じように、あっさりと「道」を見切るのである。

有能な人だから、次の道を切り開くことが出来るとも言えるが、
私には、人にアドバイスする仕事を選んだ人には、もう少し、耐えて欲しい
のだ。


また、一般的には、
お客様の会社でも中途採用するのだが、結構、転々と職を変えている人が
いるのに驚く。

そんな場合、相談があれば、幾ら人材と言えども、私は「ノー」とアドバイス
している。

「不撓不屈」は「ふとうふくつ」と読むのだが、
「どんな困難にあっても決して心がくじけない」という意味である。

転々とする人に、そんな根性がないのは、すぐに伺えるからだ。


しかし、現実には、サラリーマン人生を定年まで「一社」で「貫き通す」と
いうことは、難しいものである。

かく言う私も、サラリーマン生活は、23年間であった。

ある意味「人生一路」を貫くために「職」を選んだ心算でいる。

その選んだ「コンサル業」で12年のキャリアになって来た。

今では、「天職」という確信をもっている。


「美しい国」づくりと安倍首相は掲げているが、その「始元」になるものを
一つ選ぶならば、「不撓不屈」も候補に入ると思う。

「青い鳥シンドローム」は死語化しているが、現実には、そんな若者が多く
いる。

「こんな筈ではない」と自問自答するのは当然と思うが、
そんな若い人にアドバイスするとすれば、
「あわて者になるな!」と強く言いたい。

甘やかされて育った方が多くなっているが、「幸せ」と「我慢」は必ず、
併せ持っていることを教えたい。

「我慢」できない人が多いのだ。

「人生、万事塞翁が馬」なのだ。

悪い時ばかりではないという事を教えたい。


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