<月刊AMI>2018年11月号 Vol.207 ■△▽●○□


1..何事も「好奇心」から始まる

 右掲は、10月1日にノーベル生理学・医学賞に選ばれた京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)特別教授の記者会見の模様です。
ガンに対する免疫治療法を発見して小野薬品が製品化した「オプジーボ」という薬品が有名です。
既に2万5千人の治療実績があるとの事ですが、万能という訳ではなく適合率は3割程度という事で、さらなる研究が必要という事です。

 記者会見で強調されていたのは、「教科書を信用するな、人の言う事を信じるな」であり、研究者として「6つのC」が重要だと語っておられました。
「好奇心」「勇気」「挑戦」「確信」「集中」「連続」の6つの単語です。
研究だけではないですね。いろんな道で必要な事だと思います。
例えば、私の経営コンサルタントという仕事では、前の3つ「好奇心」は、いろんなお客様の特性と接する事であり、「勇気」は、未知の事にアドバイスするリスク、「挑戦」は、そのリスクへの挑戦とい事になります。
中の2つは、「確信」・・これで「イケル」という確信して、「集中」してその「イケル」をトコトン徹底する事であります。
そして、最後の「連続」は、小さな成功を積重ねて経験値を高める事になります。

 我々の人生は、ノーベル賞に比較するとちっぽけな事かも知れませんが、この「6つのC」は、それぞれの「生き方」に繋がるものと思います。
どんな仕事でも「好奇心」が無くなったら「マンネリ」化します。
前号で「限界効用逓減の法則」をご紹介しましたが、飽きっぽい人は「喜び」がすぐに消えるのです。
好奇心が持続できるのは、小さな変化に敏感になる事です。
前号でも夫婦関係に触れましたがお互いに「小さな変化」を感じ合えるかどうかが大切です。
私は、妻を亡くしていますが、もう少し「小さな変化」を感じていたらと思うと後悔します。

 私たちは、極普通の生活を送っている訳ですが、「確信」と「集中」も重要な事です。
「イケル」と思ったことを実践する訳です。
例えば、私は、最近、「忙しい日はかんたんレシピ」で料理を試しています。
前号の「キノコのみそマヨ炒め」も試しました。
キノコが好きなので「イケル」と思い、自分に合った味になるまで「集中」して行い、バージョン・アップして「連続」という風な展開を行っています。
この「好奇心」で当誌を待ち遠しく思うようになり、月初めに頂くのが楽しみです。

 営業の方に右掲の構図をご紹介します。@はあるお客様でユニークな商品が売れた時に、自社のお客様に横展開を図る事です。
ターゲッティングと言いますが、該当しそうなお客様の顔が浮かぶ事が大切です。
その横展開に必要な営業ツールを作って案内するのです。
横展開が出来れば、Aに地域の見込み客に展開して、さらに、ホームページに掲載してネットで案内するという展開です。
@が出来れば、AもBも成功しやすいものです。

 弊社は、デザインで営業ツールやホームページ制作もご提供していますので、営業の方から、成功事例を教えて頂き、一緒になって横展開を進めて行きたいと思っています。よろしくお願いします。


2.最後に
 前述のように「イケル!」とヒラメクことは自身のDNAが反応しているので、ほぼ間違いがないといわれています。
なぜなら、DNAが反応するので没頭できる事であり、出来るまでやり続けることも苦労ではないのです。
むしろ「楽しい」のです。この「苦労」と感じるか「楽しい」と感じるかの差って大きいです。
「好きこそ物の上手なれ」という故事諺がありますが、まさに「好き」だからトコトンやれて楽しいのです。
そんな事を仕事にしている幸せを感じています。


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