<月刊AMI>2017年10月号 Vol.194 ■△▽●○□


1.「成果」=「やる気」x「やり方」x「環境」



 右掲は、以前にもご紹介した事のある図であります。個人の成果は、「やる気」と「やり方」そして「環境」という3つの要素が重なって生まれるという事を書いています。
これを式化すると「成果」=「やる気」x「やり方」x「環境」となるのです。

 この式から分かるように「やる気」がゼロであれば、「やり方」や「環境」を整えてもゼロにしかならないので、「やる気」が最重要課題なのです。
私は、この「やる気」を引き出すには、「やり方」x「環境」⇒「やる気」と式化しています。
「やり方」を教えて、それに必要な「環境」を整える事になるのです。

 実は、この事を実感したのです。4月号でご案内したように、2月中旬から一緒に仕事も生活もしている三男の将男がお客様のシステムづくりで彦根に単身赴任して、8月末に帰って来たのです。
この6ヵ月半の間に、息子も大きく成長したのですが、それにもまして私自身が成長したと実感したのです。
なぜなら、この年(68才)になるまで一人暮らした事がなかったのです。
妻に3年9ヵ月前に先立たれていますが、この時は、三男が同居していたのです。
三男は東京で1年間一人暮らしの経験があるので衣食住の殆どをやってくれたのですが、今度は、いないので自分する事になったのです。

 まず、「衣」ですが、買うのはお金さえあればお店で売ってくれるので大丈夫なのですが、問題は洗濯と整理整頓なのです。
洗濯機は妻が亡くなる直前に全自動洗濯乾燥機を買ってあったので、機械が示す洗剤量を投入するだけで、あとは乾燥までやってくれるので助かっています。
何せ、近いと言っても自宅と事務所は直線で500mほど離れているので、雨降りがあるとベランダに干した物を取り入れるという事は現実的に不可能なのです。
朝、洗濯機を始動しておくとお昼に乾燥まで終わっているので、あとは畳んで収納するだけで済んだのです。
これは全自動洗濯乾燥機があるという「環境」要因がキーで「やり方」に繋がったのです。

 次に、「食」ですが、朝はパンをトーストしてコーヒーを入れて食べて血圧の薬を飲むという習慣があり、朝のTVなどを見てから近所の喫茶店に行きモーニングを頂きながらモーニング友達と世間話をして、8時40分に事務所を行くという事を続けています。
このモーニング友達に主婦の方もいらっしゃるので、魚や肉の料理の仕方なども聞く事が出来るのです。
昼前に近所の老人ホームにいる母を見舞って、そのついでにスーパーによって昼食の材料を買って帰り、調理して頂くという流れです。
僅かな時間に出来るような料理を覚え、さらに、後片付けが楽なようにフライパンで調理しても焦げ付かないシートを使うなどをして皿洗いなどを省略できたのです。

 最後の「住」ですが、マンション暮らしなので外部は管理人が清掃してくれるので、室内だけです。
まず、掃除ですが掃除機が使えるように床の上に物を置かない事から始めました。
「断捨離」という言葉がありますが、まずは不要な物を捨てる事です。
スーパーのレジ袋を活用して小まめに捨てるようにしたのです。
拭き掃除は雑巾とモップで行う方式というズボラ型ですが、週に1回土曜日にやるようにしました。
まぁ、掃除機も結構性能が良いのか楽にする事ができました。

 この結果、8月末に息子が帰って来たのですが、「衣食住」は私がすると宣言して、息子は仕事に専念してもらうようにしたのです。
意外に「主夫」というのも考える事が多くて飽きないです。
「衣」の中でアイロンがけも自分でしています。キーピングをかけてシャツがピーンとなるのは、ノーアイロンでも重要な事と思っています。
こんな風に、「環境」と「やり方」を工夫して自活に自信が出来て「やる気」になったのです。
本当に実感しています。


2.最後に
 「暑いですね〜」と言っていたのが「涼しくなりましたね〜」と変わり、さらに、「○○が美味しくなりましたね〜」と味覚・食欲の秋になりました。
前述のように調理をしているのですが、サンマを初めて焼きました。
魚焼きグリルがあるのですが、もうもうと煙が立ち上がり、油が落ちる音でサンマを実感したのです。
煙と音を実感したので、食べるとさらに美味しくなりました。
魚は余り食べない方ですが、こんな風に焼くと美味しいので、これからもいろんな魚で楽しみたいと思っています。
それにしても「調理」という「環境」が変わって「やり方」を教わりながら進めていますが、うまく行くと「やる気」が高まります。
ホンマに、「環境」x「やり方」⇒「やる気」と実感しています。


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