<月刊AMI>2016年6月号 Vol.179 ■△▽●○□


1.創作落語「ガンタベール」に学ぶ


右掲は落語家の森乃福郎師匠とご友人の八幡誠さんです。
「ガンタベール」という創作落語を聞く機会があり、背景を原作者の八幡さんが話されたのです。
お兄さんが重篤なガンになられて余命1週間という宣告を受けたが、ご本人の希望もあって抗がん剤やモルヒネの点滴などの延命治療を止めて、ホスピス治療に変わられたのです。
このホスピス(終末期緩和ケア)を受けたことで奇跡が始まり、医学的治療が優先する中で、人間が本来的に持っている免疫力などの治癒能力の偉大さを痛感されたのです。

 なぜなら、まず、ホスピスの先生がモルヒネをやめましょうかと患者に問いかけることによって心に変化が始まり、点滴しなくても痛みから解放され、さらに、いろんな薬からも解放され、自力で回復されたのです。
少しでも「よくなる」という期待感が患者の心に光明が差込んで元気を取り戻し、免疫力とおっしゃっていましたが、自然の治癒力でガンの進行が止まり、その後、2年間、クルマ椅子ながら人生を楽しまれたそうです。

 この実話を元に福郎師匠が「ガンタベール」という創作落語を完成させて、MBSなどでも取り上げられたという話です。
患者であったお兄さんもMBSで公開した時に出演されて聞かれたそうです。話
の内容は、ガンタベールという不思議な液体を飲む事で、体内に入ったガンタベールがいろんな部位のガンを腹いっぱい食べて、患者が元気を取り戻すという荒筋です。


 右掲は、私が考え実践している免疫力の高め方です。
まず、ベースの事を実行することが大切なので、快眠・快食・快便ですが、これを実現する為の健康習慣が大切です。
私は、ダイエットを4年前に始めて、30分ウオーキングを実践する為に「氏神様にお参りするコース」や「母に会いに行くコース」など目的を持って継続しています。
次に、3S(スロー、咀嚼、小食)です。まず、ゆっくりと時間をかけて、よく咀嚼して食べるようにしていると、自然と小食化して来ています。
小食化と言っても野菜類を多く頂くようにして空腹感を補っいます。
この3Sの実践で胃腸を回復させる方向に転じて、お蔭で快便にもつながり、この健康習慣を毎日のリズムとして実践しています。

 次に、重要なことは「心理」面です。
私は、TVの「笑点」という番組が大好きで日曜夕方の定番にしています。
TVのバラエティ番組は作られた笑いを強要する感じで余り見ません。
本当の笑いとは、何気ないユーモア的な語りにあると思っており、そういう芸人さんが少なくなったと思っています。
そして、これも4年前から始めたカラオケです。
パソコンにスピーカーをつけて、YouTubeでカラオケを楽しんでいます。
私流のカラオケ健康法は、三波春夫さんの歌謡浪曲「俵星玄蕃」のような8〜10分物で15〜20カロリー消費し、体温アップに努めています。
普通の曲よりも2〜3倍の時間がかかり、他の方に嫌われるので一人カラオケ用です。

 「笑い」と「歌う」の次は「暗示と集中力」が大切と思っています。
現在、66才でシニアの仲間入りですが、「百歳現役」を掲げて気分的に若くするように心掛けています。
特に、頭の方は「痴呆症」対策として、ダラダラと仕事するのではなく、イメージが湧いた時に集中して一気に仕上げるように心掛けています。
この集中を引き出す為に、「まだ若い、君なら出来る」と自己暗示をかけています。

 最後は、「成功のシナリオ」と「花丸主義」です。何事も一気に進むことは少ないので、「一歩ずつ、一段ずつ」という着実性が必要です。
昔から「着実・前向き・具体的」をスローガンにしてきましたが、毎日の積重ねを大切にし、その毎日が「花丸」で終わるように心掛け、ストレスを残さないようにしています。
こんな方法で、精神面での健康を整えており、前述の肉体的な健康と合わせて私流の健康法としています。


2.最後に
 「先輩から見て盗め」という言葉があります。
本来、観察力のある方なら誰でもやっている事です。
ところが、観察していても「ルール化」(パターン化)する癖がないので自分の物にならないのです。
これでは「盗め」と言われても盗めないのです。
私は、自分の事として疑似体験できていないからだと考えています。
「疑似体験」ですから、実際とはギャップがあるのですが、「手順」や「ツール」そして「トーク」という物は応用できるのです。
特に、「手順」や「ツール」を活用すると成功の確率が高まるのです。
こんな事を新入社員の方にお話しましたが、余りピンと来なかったようですが、頭の片隅に残っていて欲しいと思っています。


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