<月刊AMI>2015年2月号 Vol.163 ■△▽●○□


1.「十年先を読む」


 NHKで「NEXT WORLD」という特集番組が5回シリーズで始まっています。
1回目は「未来はどこまで予測できるのか」で2回目は「寿命はどこまでのびるのか」でした。
3回目以降は放送スケジュールが公表されていないので分かりませんが興味深いものがあります。
この番組は30年後をテーマにしており、1回目はビッグ・データというものが進化して、何事にも予測が可能になり、例えば、新しい歌もヒットするかしないか、あるいは、どの層にヒットするのかなどをデータから判別されるという内容でした。
2回目は「寿命」であり、30年後には平均寿命が100才になっているという事です。

 私は、少年の頃、少年サンデーなどの漫画本に描かれていた未来は、約40年以上経過して実現されていると思っています。 高層ビルに住む・仕事するは200メートル級のビルが林立している大都会であり、高速道路は高架ばかりでなく地下を走るようになり、テレパシーとはいかないまでも携帯電話やスマホで容易にコミュニーケションが可能になっています。
さらに、パソコンが発達して誰でもが使える時代になっています。
もちろん、クルマや家電は普及していますので、今の生活は、まさに、少年サンデーなどが描いた未来図に近い状況なのです。

 少し話が変わりますが、自分の10年先は読めているか否かが重要なのです。
私は、広島の木原先生が一回り上の方なので先行モデルとして着目しています。
このように、身近な人に10才上の方がいるので、その人をよく観察すれば自分の10年後がある程度読めるのです。
仮に30才とすると10才上は40才の方なのです。
子供が大学や高校とお金のいる世代になっており、自分の趣味にお金をさけずにいる姿も見えてくるのです。
私の場合、10才上は75才ですから病気で弱っている方と颯爽とされている方の2つに大きく分かれるのです。

 やはり、私も「颯爽」としていたいので「而今」と言いますが、今から何をすべきか分かるのです。
まず、為すべきことは右掲の図にあるように「お金」と「健康」が安定している必要があるのです。
中心に「百歳現役」と書いているように、いつまでも元気で若々しく生きたいと思っていますので、まず、ベースが大切なのです。
これは、若い人でも同じで永遠の課題です。
しかし、65才を超えると男性の場合、定年退職という大きな壁があり、半強制的に仕事から離れることになるのです。
私の場合、自営ですから退職はありませんが、反面、お客様が退職されるので肝腎の「お客様」がおられなくなるので、この面では、サラリーマンの方と大差ないのです。

 こういう危機を抱えているので「人と交流」というテーマがあるのです。
やはり、自分一人ではイキイキとはできないのです。
奥さんと家族という内向きな関係もあるでしょうが、私の場合、それだけでは退屈なので長生きできないと思うのです。
ある方は、趣味を活かしてテニスや囲碁、バンド活動などに向かわれていますが外向きになる方が元気になれると思うのです。
私は、そういう意味では大阪府中小企業家同友会に入会して各地の若い人たちと交流することが可能になりました。
各地の同友会の会合に積極的に参加して交流を始めています。

 皆さんの「10年先」は如何でしょうか。
どんな姿が見えるでしょうか。管理職になって多くの部下に囲まれている姿を描くなら、リーダーシップについて磨く必要があると思いますし、その為には、いろんなセミナーなどにも参加して「情報」を得る必要があります。
商工会議所が行うセミナーは会社が加入していれば無料という物も多いのです。
仕事が終わってから勉強に行くという積極性があるか否かです。
何事も「積極性」がキーです。前向きになって積極的に行動パターンを変えて行きたいと思います。


2.最後に
昔、船井総研で「時流適応力相応一番主義」という言葉を学びました。
「時流」とは目先の流行ではなく10年というスパンで見る物だと教わりました。
「10年先を読む」というテーマで書きましたが、まさに、この言葉と再認識しました。
「時流適応」は10年先の姿に向かって行くことであり、「力相応」は自分の出来ることで「一番主義」はイキイキとしていると読み替えることが出来るのです。
含みのある言葉と実感しています。


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